エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.583
2017.07.20 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
両脇をメモリスロットに挟まれたLGA2066プラットフォーム。CPUのTDPは従来のKaby Lakeから大きく上昇しているため、電源回路の信頼性が安定動作のキモとなる |
ここからは、「X299 AORUS Gaming 9」の搭載機能を個別にチェックしていく。まず注目は堅牢設計の電源周りだ。International Rectifier製の第4世代デジタルPWMコントローラ、第3世代のPowIRstageコントローラを実装。高精度かつ高効率な電力供給が可能で、「『Core X』シリーズのCPUから最大性能を引き出す」と謳う。さらにチョークコイルにはサーバーグレードの高耐久コンポーネントを採用。90~500MHzの調整幅をもつチューニングIC「Turbo B-Clock」と合わせ、優秀なオーバークロック性能が期待できそうだ。
「AORUS」のオーバーレイを備えた、やや大型のチップセット用ヒートシンクが実装されている |
搭載するチップセットは、LGA2066プラットフォーム向けにリリースされた「Intel X299」だ。従来のIntel X99からバススピードが8GT/s(DMI3)、PCI Expressレーンは最大24レーンに増強されたほか、キャッシュ用SSD Intel Optane Memoryのサポートなどが追加されている。
ワンチップ構成の「Intel X299」を搭載。LED仕込みのヒートシンクは、計4箇所で基板にネジ止めされている |