エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.584
2017.07.22 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
ボディの塗装は落ち着いたマットブラック |
ここからはパッケージから取り出した「Hydro G」を眺めていこう。まず目を引いたのが、筐体デザイン。ファン搭載部の円形ファンガードなど、どうしても昔ながらのデザインという印象のFSP製電源ユニットだが、冷却ファン軸部のロゴやファンガード、リア通気孔などが従来品から大きく変更。PC然とした感じがかなり薄くなっている。
冷却ファンは静音仕様のFluid Dynamic Bearing(高性能流体動圧軸受)を採用した135㎜口径で、「インテリジェント速度制御回路」によるセミファンレス動作に対応。負荷30%以下の状態ではファンが停止する。また負荷30~50%ではファン回転数が抑えられた静音モードで動作し、50%オーバーでも負荷状況に応じて回転数を調整する仕様になっている。さすがに100%負荷時は30dBAを超えるようだが、70~80%負荷でもファン回転数は1,000rpm程度。騒音値も20dBA台に抑えられている。
ちなみにIntel Core i7やAMD Ryzen 7など、ハイエンド構成のシステムも問題なく運用できる650Wモデルの「HG650」を含め、奥行きは一般的な電源ユニットよりも長い170mm。電源搭載スペースには余裕を持って、170㎜+20㎜の190㎜程度を想定しておきたい。