エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.584
2017.07.22 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
ここからはハイエンドパーツで構成したシステムに組み込み、「Hydro G」の実働テストを行なっていこう。CPUには2世代前のHaswell-E最上位モデルのCore i7-5960X、グラフィックスカードはNVIDIAのGeForce GTX 1080 Ti Founders Editionを用意。各種ストレステストやベンチマークテストを用いて検証を行った。なお、その他のテスト機材の構成については下記を参照してほしい。
消費電力が74W程度となるアイドル状態の各電圧 | |
アイドル状態での各電圧の最大/最小/平均値 |
実働テストのメインとなるストレステスト。初めは「OCCT 4.5.0」をチョイス。CPUとGPU同時に高い負荷を掛ける「PowerSupplyTest」を、30分間実行させた際の電圧変動を確かめてみよう。なお、テスト実行中のシステム全体の消費電力は最大450Wに達している。650Wモデルには十分すぎる負荷が掛けられた状態だ。
OCCT 4.5.0:PowerSupplyTest実行中の各電圧の変化 | |
OCCT 4.5.0:PowerSupplyTestを実行した際の各電圧の最大/最小/平均値 |
テスト実行中の波形は+12Vにブレが出たものの、定格の12.000Vを割ることはなく、最大と最小値の差は0.096Vの微小になっている。+5V/+3.3Vの出力については、ほぼフラットな波形で、最大と最小値の変動値は+5Vが0.040V、+3.3Vでは0.048Vだ。最も重要な+12V系統を含め、70%近い電源負荷の状態でも、出力はブレることなく一貫している事が分かった。