エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.584
2017.07.22 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
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FFXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク実行中の各電圧の変化 | |
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FFXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークを実行した際の各電圧の最大/最小/平均値 |
電圧変動の全体の方向性は、ここまでの実働テストと同様。+12Vの波形は若干フラットになる傾向をみせており、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」は、より顕著だ。これはシステムに最大の負荷を掛けるストレステストに比べ、CPUやGPUへの負荷の”掛かり方”が異なるためだろう。+5V/+3.3Vを含め、定格割れはまったくなく、最大・最小差の変動幅もここまでと同じだ。
最後は“ドン勝”を目指して、「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(プレイヤーアンノウンズ・バトルグラウンズ)」(PUBG)を、1時間程度プレイした状態をチェックしてみよう。解像度3,440×1,440ドット、描画設定「高」でプレイしている。
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PUBGプレイ中の各電圧の変化 | |
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PUBGをプレイした際の各電圧の最大/最小/平均値 |
波形はストレステストと同じく、+12Vに波が出ているが定格の12.000Vをしっかり維持している。ここまでの5つの実働テスト全て、最大・最小幅は+12V が0.096V、+5Vが0.040V、+3.3Vが0.048Vという一貫性のある出力になっているあたり、さすが世界で最も80PLUS電源を設計・製造しているFSPといったところだ。
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電源ユニットの大事なポイントを押さえつつ、従来のFSP製電源ユニットとは一味違ったデザインになっている「Hydro G」は注目だ |
シックな艶消しブラックの筐体、PC然としていないワンポイントのあるデザイン、サイドのロゴステッカーと、魅せるPCを意識した外観スタイルを採用。使い勝手の良いフルモジュラー仕様のフラットケーブルやセミファンレス動作のサポート。そして高耐久コンポーネント設計による安心の5年保証も付く。
流行りのLEDイルミネーション機能等は備えていないものの、電源ユニットで最も重要な出力の一貫性は秀逸。この結果を見ても「Hydro G」はゲーミングPCに限らず、さまざまな用途と相性がいいだろう。