エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.586
2017.07.27 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
フロントパネル同様、トップパネルもフラットデザインでごくシンプル。電源ユニットをトップマウントさせる「101」には、よくある通気孔や冷却ファン増設スペースは無く、わずかに前寄りの右側にアクセスポートがあるのみだ。
フラットデザインのトップパネル。近頃では珍しい”上部に雑誌やモノが置ける”PCケースだ |
両サイドパネルは、それぞれに特徴を持っている。まず左側面は流行の強化ガラス製。色はグレーに近く、透明度を落とす事で、内部に仕掛けたLEDの輝度をほどよく調整してくれる。また強化ガラス左右の断面はむき出しになるため、切断面はキレイに面取り。上下には幅の薄い縁が装着されている。なおシャーシへの固定には、工具を必要としない”つまみタイプ”のファスナー式(プラスチック製プッシュピン)を採用。簡単に取り外しができるようになっている。
実測3mm厚の強化ガラスは幅約440mm、高さ約380mm。ちなみに強化ガラス製サイドパネルはボディカラー問わず共通部品が採用されている | |
下部はシャーシ側の溝に引っ掛け、上部は側面2箇所をファスナーでワンタッチ固定。ネジ留めとはまた違う高い密閉性を実現する。気になる耐久性については採用例が少ないため、現時点不明 |
マザーボードトレイの背面に位置する右サイドパネルはスチール製。サイドファンが増設できるエリアには上位機種「303」でも採用されていた、ヘキサゴンデザインの通気孔が装備されている。
スチール製右サイドパネル裏面の様子。ヘキサゴンデザインの通気孔は、フロント寄り縦列に設けられている。なおシャーシへの固定は側面上部2箇所のハンドスクリューによるネジ留め式 | |
In Winが好んで採用するヘキサゴンデザインの通気孔。一見心許ないが、横から見ると窪みは深く、盛り上がった部分の形状から風が抜けやすくなっている |
眺めるだけで内部構造が見えてくる、リアパネルデザインをチェックしよう。まず最上段にある開口部は、電源ユニットのマウントスペースだ。早速重要なポイントで、電源ユニットは主流のボトムレイアウトではなく、トップマウントが採用されている事が分かる。次に中段は、右手が120mm口径ファンの増設スペース、左手がマザーボードのバックパネル用にカット。下段左寄りには拡張スロットが積み重ねられている。
上位モデル「303」同様、電源ユニットはトップマウントを採用。なおリアパネルはボディカラー同色に塗装されている点も特徴的 |
外観セッションの最後に、ボトム面を見ておこう。前後にはABS樹脂製の台座が備え付けられ、シャーシと設置面との間に約20mmの空間を作り上げる。そしてシャーシ面には、外気を吸い上げるハニカム状の通気孔を設け、長方形のスライド着脱式防塵フィルタを装備させた。もちろんボトム面には冷却ファンが増設できるワケだが、詳細については別のセッションで解説しよう。
大判の防塵フィルタ(実測約373×150mm)は、左サイド側に引き出せるスライド着脱式を採用。メンテナンス性も良好だ |