全2段の2.5/3.5インチ共用シャドウベイ

ここからは「101」のドライブベイレイアウトをチェックしていこう。マザーボードをはじめとする主要パーツが搭載される左サイドパネル側。そのフロント寄り上段に割り当てられたエリアに、2.5/3.5インチ共用のシャドウベイが用意されている。
　In Winロゴ入りのABS樹脂製の専用トレイは全2段。横置きレイアウトを採用し、右開きのレバーを解除すれば、専用トレイはツールフリーで着脱ができる。3.5インチHDDが搭載できる唯一の貴重な収納スペースだ。

電源ユニット搭載スペースとほぼ”ツライチ”の関係にあり、見た目にもスマートな2.5/3.5インチ共用シャドウベイ。マザーボード等が搭載されるメインエリアでは唯一のシャドウベイになる

2.5インチ専用トレイはマザーボード背面に用意

右サイドパネル側、マザーボードトレイ背面には2つのトレイがネジ固定されている。これは2.5インチ専用のトレイで、最大2台のSSDがマウントできる。黒塗装のトレイは、1本のネジでシャーシ側に固定。SSDのコネクタは左向きに、底面からネジ留めを行う。

マザーボードトレイ背面、CPUクーラーメンテナンスホール下を利用した、2.5インチSSD専用トレイ。ストレージ収納力は限られているだけに、こちらも有効に活用したい

全7段の拡張スロット

拡張スロットは、ATXミドルタワーPCケースの基本に則り、全7段仕様。拡張スロット金具は通気孔仕様で、ボディカラー問わずブラック色に塗装されている。なおシャーシへの固定は一般的なインチネジが使用されていた。

なぜかエントリークラスの製品で”手を抜く”ケースが多い拡張スロット。特別な仕掛けはないものの、ブラケット金具は独立したパーツを使用し、特有のチープさは感じられない

電源ユニット搭載スペース

電源ユニットはトップマウントを選択。近頃のPCケースのほとんどがボトムマウントだが、In Winは敢えて”オールドスタイル”を好んでチョイスしている。この良い点は、ボトム面が完全にフリーになること。逆に悪い点は、トップ面に冷却ファンおよびラジエターが増設できないことが挙げられる。賛否両論、一長一短だが、このモデルを選ぶか否かを決定付けるポイントになり得るだろう。

多くのミドルタワーPCケースで冷却ファン増設スペースとなるトップ面は、電源ユニットマウントスペースに割り当て。カットされた部分は電源ユニットの冷却ファン用というワケだ

塞がれている左サイド側と違い、右サイド側は電源ユニットが挿入できるように開放されている