エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.589
2017.08.07 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
次に最新総合ベンチマーク「PCMark 10」を使い、システムの総合性能を確認していこう。プリセットはより詳細な測定ができる「PCMark 10 Extended」を選択した。
PCMark 10 |
シングルタスク性能が特に重要な「Essentials」では、Core i5-7600との比較で約8%のビハインド。しかしそれ以外の「Productivity」「Digital Content」「Gaming」ではスコアが逆転。総合スコアも約3%高く、純粋なシングルタスク処理以外ではRyzen 5 1600の方が優勢だ。
ここからは「Sandra 2017」による検証を進めていこう。今回はCPUの性能を測定する「プロセッサの性能」「マルチメディア処理」と、メモリの性能を測定する「メモリの帯域」の3種類で測定を実施した。
プロセッサの性能(GFLOPS) |
マルチメディア処理(Mピクセル/秒) |
純粋なCPU性能を測定する「プロセッサの性能」では、「Dhrystone Aggregated-int Native」で約4割、「Whestone 浮動小数点/倍精度」で約9割も高く、6コア/12スレッドの強みを発揮。一方、「マルチメディア処理」では拡張命令「AVX2」への最適化が進んでいるCore i5-7600が「集計マルチメディア整数」で逆転。しかし「集計マルチメディア浮動小数点」では、最大スレッド数の影響の方が大きくRyzen 5 1600が約2割高いスコアを計測した。
メモリの帯域(GB/秒) |
次にメモリ性能を確認していこう。帯域幅をチェックする「メモリの帯域」は、同じデュアルチャネル、動作クロック2,400MHzという環境ながら整数・浮動小数点ともRyzen 5 1600が約20%高いスコア。メモリ帯域の最適化もマルチスレッド処理性能の高さに一役買っている。