エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.590
2017.08.10 更新
文:テクニカルライター・宮崎 真一
「X299 GAMING PRO CARBON AC」は、オーバークロック周りの機能も充実している。中でもユニークなのが、ノブをひねるだけでCPUの設定を変更する「GAME BOOST」である。POSTコード用のLEDである「Debug LED」は、もはやハイエンド製品ではおなじみの機能と言ってよいだろう。
ノブをひねることで8段階にCPUの動作クロックを変更することができる「GAME BOOST」 | 「GAME BOOST」のすぐ隣には電源投入とリセット用のプッシュスイッチを装備。また、2つのBIOS ROMを切り替えるトグルスイッチ「Dual BIOS Switch」も搭載されている |
基板右隅にはPOSTコードと2桁の7セグメントLED「Debug LED」が用意されている。なお、正常起動したあとはCPUの温度が表示されるようになっている |
バックパネルにはUSB3.1 Gen.2ポートをType-AとType-Cの両方を備えるほか、USB3.1 Gen.1×4、USB2.0×3を実装。さらに、PS/2×1やギガビットLAN×1、それにオーディオ端子×5、光オーディオ端子×1、無線LAN用アンテナ端子×2が用意されている。
バックパネルにはType-AとType-CのUSB 3.1 Gen.2ポートを装備するほか、CMOSクリアおよびBIOS FLASHBACK+用のプッシュスイッチも搭載 |
無線LANはモジュール化されており、簡単に脱着可能になっている。これは、無線LAN機能を省略した「X299 GAMING PRO CARBON」を考慮してのことだと思われる | リアパネルにもLEDが埋め込まれたカバーが装着されている |
すべてのヒートシンクとカバーを取り外したところ |
バックパネルのカバーは、電源部のヒートシンクのカバーも含めて交換可能。金色と銀色のカバーが付属する。さらに、このカバーは「3D X-Mounting」に対応しており、3Dプリンタを利用して作成し、交換することが可能になっている。LEDイルミネーションだけなく、マザーボードを個性あふれる装飾ができる点は他社製品には見られない特徴だ。
電源部とバックパネルのカバーは、金色と銀色のものが付属し、交換することが可能だ |