エルミタ的「編集部で使ってみた」番外編
2017.08.22 更新
文:360度カメラライター 西條 結城
実際に「Hover Camera Passport」を使い、自撮り空撮の動画を作ってみた。この製品の特徴は、ドローンを操縦しなくても、自律飛行と自動追跡で簡単に自撮り空撮ができること。自撮りに空撮が加わることで、壮大なセルフィーが実現する。
20メートル近く、上空にあげて自撮りだってできる。
なおWi-Fiの電波が不安定になるため、20m以上は飛ばすことができない。それでも十分な高さを体験できる。
しかし一般的な空撮用ドローンとして考えてはいけない。機能もコンセプトも自撮りに最適化されている。ハードウェア的なスタビライザー機能が無く、通信距離も最大で20mと短い。十数mも離れるとWi-Fiが不安定になり、たちまち画面が乱れ、操作も怪しくなる。
また、ゆっくりとした飛行でも、少しの風で映像が揺れてしまう。一般的な空撮には適していない。さらに、風があるとその場に留まろうとする機能が働くため機体が斜めになり、同じく映像も斜めになる。野外では慎重に飛行してもこのような映像になってしまう。
では「Hover Camera Passport」をどのように使うべきか。2日間20回近いフライトをして、おぼろげに見えてきた。「Hover Camera Passport」の注目すべき機能は、やはり自律飛行と自動追跡といえるだろう。