エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.594
2017.08.31 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
次に内部構造の詳細を見ていこう。「Silent-Master Pro X299」のトピックといえば、3ヵ所で採用されるNoctuaパーツの存在だ。
ブラックベースの内部で際立つ、ブラウンカラーのNoctua製パーツ |
CPUクーラーには、Noctuaの定番モデル「NH-U12S」を採用。メモリスロットへの干渉を排除した、ナローヒートシンクデザインのサイドフロークーラーだ。ニッケルコーティングが施された銅製の受熱ベースと5本のφ6mmヒートパイプ、最適化されたアルミニウム放熱フィンで構成され、低速でも高い冷却性能を発揮する。
なお選択できるCPUは「Core i7-7800X」のほか、上位の「Core i7-7820X」の計2種類。ちなみにSkylake-X最上位の10コアモデル「Core i9-7900X」はカスタマイズメニューから外されている。これについて開発担当者曰く「当然テストはしたが、Core i9-7900Xでは動作音の保証ができないから」とのことだった。
CPUクーラーに選ばれたNoctua「NH-U12S」。Skylake-Xコア採用の「Core i7-7800X」はTDP140Wに達するが、果たして冷却に問題はないのだろうか |
フロント吸気に搭載されるのは、インペラに3本の溝を刻んで乱気流を防ぐ「Flow Acceleration Channel」採用の140mm口径ファン「NF-A14 ULN」。定格800rpm/騒音値11.9dBAという静音性能が特徴だ。なおリア排気には、回転数800rpm/騒音値8.6dBAの120mm口径ファン「NF-S12A ULN」が搭載されている。
フロントに搭載された「NF-A14 ULN」。汎用性が高く、水冷ラジエータやケースファンのアップグレードなどにも向く。なおMTBF(平均故障間隔)は150,000時間とされる |
リアに搭載された「NF-S12A ULN」は回転数800rpm。内部の熱を低速回転で緩やかに排出する |