エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.594
2017.08.31 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
冒頭でも触れたとおり、「Silent-Master Pro X299」における静音へのこだわりは、Noctua製パーツだけにとどまらない。カスタマイズされた評価機に搭載されるASUS「STRIX-GTX1060-DC2O6G」(NVIDIA GeForce GTX 1060)は、GPU温度が低い状態では自動的に冷却ファンの回転を停止する「ゼロノイズファン」機能を装備。高負荷状態では積極的に冷却を行い、パフォーマンスを必要としない状況では余分なノイズを発生させない。「Silent-Master Pro X299」のコンセプトには好都合のパーツ選択と言えるだろう。
負荷のかからない通常使用において、ほぼファンレス状態をキープしてくれる |
なおカスタマイズメニューで選択できるのは、GeForce GTX 1070搭載モデルまで。それ以上のグラフィックスカードについては「動作音の保証ができない」(開発担当者)ことが理由で、選択肢からは外されている。
評価機に搭載されているASUS「STRIX-GTX1060-DC2O6G」。VGAクーラーにはヒートパイプを「ダイレクトタッチ」で実装する「DirectCU II」を採用。コアベースクロック1,569MHz、ブーストクロック1,785MHzで、専用ユーティリティでOCモードも選べる |
もうひとつの重要パーツと言えば、電源ユニットだ。搭載されているCORSAIR「RM650x」は、日本製105℃コンデンサを実装する80PLUS GOLD認証モデル。135mm口径の冷却ファンの軸受けにはライフルベアリングファンを採用し、低負荷時にはファンの回転を停止する「Zero RPM Fan Mode」に対応。負荷率40%以下(約260W)でファンレスモードに移行する。
ケーブルは着脱式のフルモジュラータイプで、必要な数だけ接続すればいい |
なお、電源ユニットもカスタマイズが可能。選択可能なメーカーはAntec、CORSAIR、Cooler Master、Cyonic、ENERMAX、Fractal Design、Seasonic、SilverStone、オウルテック。80PLUS BRONZEから高効率80PLUS PLATINUMまで全19モデルを揃える。(※2017年8月現在)