エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.594
2017.08.31 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
続いて本機の冷却性能を知るべく、「CINEBENCH R15」マルチコアテスト実行中のCPU温度をハードウェアモニター「HWmonitor Version 1.2.8.0」で計測した。Noctuaのサイドフロー型CPUクーラー「NH-U12S」は、Skylake-Xコアを採用したCore i7-7800Xを確実に冷却することができるのだろうか。
CPU温度をみると、アイドル時(起動後30分間放置)で37℃、ベンチマーク実行中でも最大69℃までの上昇に留められている。TDP140WとされるCore i7-7800Xだが、この結果から夏場や負荷の高いアプリケーション動作時でも、安心して使う事ができるだろう。Noctua「NH-U12S」の冷却能力の高さを知る事ができた。
次にグラフィックスカード「STRIX-GTX1060-DC2O6G」(GeForce GTX 1060)の冷却パフォーマンスを確認しておこう。「3DMark」と「Unigine Heaven DX11 Benchmark」ベンチマーク実行時と「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」実行時の最高温度を合わせて計測した。
GPU温度が低い状態で自動的にファンの回転を停止する「ゼロノイズファン」機能がアクティブなアイドル時で48℃。ケース内部のエアフローも良好なためか「3DMark」等、ベンチマーク計測時でも67℃~69℃という結果だった。
次に「Silent-Master Pro X299」最大のセールスポイントである、静音性能をチェックする。実使用を想定し、本体より30cm離れた場所にデジタル騒音計を設置。「3DMark」ベンチマーク実行時と「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」「Unigine Heaven DX11 Benchmark」実行時のノイズ計測を行った。
室内騒音31.5dBAに対して、アイドル時は32.1dBA。各ベンチマークテスト実行中でも、アイドル時から最大で約1dBAしか上昇していない。動作音の変化はほとんどない状態で、耳で聞く限りにおいて、まったく判別できないレベル。生活騒音がする常用環境で、PCからの動作音は聞こえてこない。