エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.595
2017.09.04 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ASRock「Taichi」シリーズおなじみの黒とグレーにカラーリングされた「X399 Taichi」。標準のLEDライティング機能はチップセット部のみに搭載される |
今回の主役である「X399 Taichi」は、Socket TR4に対応するRyzen Threadripper向けATXマザーボード。ASRockの人気「Taichi」シリーズに属する製品で、60,000円を超えるものもある中、AMD X399マザーボードでは最廉価クラスとなる40,000円台の低価格を実現。その一方で、最上位モデル「Fatal1ty X399 Professional Gaming」との大きな違いは、AQUANTIA製10ギガビットLANなどごくわずか。そのコストパフォーマンスの高さから、予約受け付け時から多くの注目を集め、発売解禁後も好調に売れているという。
そのコストパフォーマンスの高さから、8月4日10時の予約解禁よりショップには多くの問い合わせがあった |
消費電力の大きいハイエンドプラットフォームで重要な電源回路には、高効率MOSFET「Dr.MOS」をはじめ、「Super Alloy」準拠の高品質コンポーネントによる11フェーズのデジタル電源回路を搭載。また2個の補助電源コネクタや、独自BCLKエンジン「Hyper BCLK Engine III」、各種オンボードスイッチ群を備えるなど、定格はもとよりオーバークロックでの運用を強く意識した設計が特徴だ。また安定性に定評のあるIntel製ギガビットLANや、計3台のNVMe SSD対応、最高4-Wayまでのマルチグラフィックスなど拡張性も良好。CPUだけでなく、システム全体で優れたパフォーマンスが要求されるワークステーションのベースとしても十分な実力を備えている。
「SuperAlloy」準拠の高品質コンポーネントで固められた電源回路。最大出力は600Wとされ、かなりアグレッシブなオーバークロックにも耐えることができる |
その他、ノイズを徹底的に低減した高音質オーディオ回路「Purity Sound 4」や、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN、重量級のグラフィックスカードを安全に搭載できる「PCI-E Steel Slot」など、ハイエンドモデルに求められる機能はほぼすべて網羅。RGB LEDイルミネーション機能「Aura RGB LED」にも対応しており、最近流行りの強化ガラスサイドパネルのPCケースとの相性も抜群だ。
最近のハイエンドモデルでは必須機能になりつつあるメタル仕様の拡張スロット「PCI-E Steel Slot」 |
チップセット部には1,680万色カラーのRGB LEDライティング機能を搭載。またLEDストリップ用のピンヘッダも搭載されている |