ボトムカバー内部の電源ユニット搭載スペース

筐体下部を覆うボトムカバー。その後方に電源ユニット搭載スペースが設けられている。一般的なミドルタワーPCケース同様、ボトムマウントが採用され、搭載は右側面の開口部から行う。なお搭載可能な電源ユニットの奥行きは、175mmまでの推奨とされる。

電源ユニットは右側面の開口部から挿入し、リアの枠にネジ留め。せっかくの強化ガラス採用PCケースだが、電源ユニットはボトムカバーに覆われ、”魅せるパーツ”からは除外な点は賛否両論あるだろう

全7段仕様の拡張スロット

拡張スロットは全部で7段。ATX規格のミドルタワーPCケースでは標準的な装備だ。拡張スロット金具にはスリットが設けられ、それぞれ分離してのハンドスクリュー固定式が採用されている。

廉価版PCケースとは違い、拡張スロット金具は各々が独立するタイプ。ネジ留めも一般的な”内部側での固定式”となっている

使い勝手がいいケーブルマネジメント機構

煩雑なケーブルを上手に取り回す。時に仕上がりの善し悪しを大きく左右する、ケーブルマネジメント機構を見ておこう。マザーボードトレイ背面の裏配線スペースには、結束用タイラップを掛けるフックを複数装備。マザーボード右端のラインに合わせて、グロメット付きスルーホールが縦に2つ並び、その右手にはロゴがあしらわれた面ファスナーが3本装備されている。上位看板機種「Define R5」を筆頭に、Fractal DesignのPCケースは揃ってケーブルマネジメント機構の使い勝手がいい。

マザーボードトレイ背面には段差を設け、太いケーブルもストレス無く裏配線スペースに配線できる。なおマザーボードトレイ背面スペースは公称15～35mmとされる

上段2つのグロメット付きスルーホール。CPU補助電源コネクタ用として必須	タイラップ固定用フックは非常に便利。大いに活用しよう

CPUクーラーメンテナンスホール

通常はFractal Designロゴが刻まれた、2.5インチSSD専用プレートの裏手に隠れるCPUクーラーメンテナンスホール。開口部は実測で幅約175mm、高さ約140mmで、ボディサイズを考えれば比較的広くカットされている印象を受けた。

開口部も十分なCPUクーラーメンテナンスホール。大判のバックプレートも干渉する事無くすべて露出できるだろう