エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.602
2017.09.30 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
まずは定番のCGレンダリングソフト「CINEBENCH R15」を使い、CPUのパフォーマンスから確認していこう。
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シングルコアのスコアは193cb、マルチコアのスコアは969cbで、以前詳細検証を行った「Z270 GAMING M7」とほぼ同等のスコアを計測。サーマルスロットリングと思われる症状も見られず、CPUのパフォーマンスを最大限に引き出すことができている。
続いて、定番3Dベンチマークテスト「3DMark」のスコアを確認していこう。今回はハイエンドゲーミングPCということを考慮し、プリセットはAPIにDirectX 12を使用する「Time Spy」の他、「Fire Strike“Ultra”」「Fire Strike“Extreme”」「Fire Strike」の計4種類を使用した。また総合スコアに加え、フレームレートの計測も行っている。
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非常の処理の重い「Fire Strike“Ultra”」でも総合スコアは6,700ポイント、「Fire Strike」に至っては20,000ポイントを超える良好な結果。フレームレートもシングルプレイの目安である30fpsを割り込んだのは「Fire Strike“Ultra”」の「Graphics 2」のみ(CPUは除外)。多くのベンチマークではマルチプレイの目安となる60fpsをクリアしており、重量級のゲームでも高解像度・高画質設定で快適なプレイができる。
次に仮想現実(VR)のパフォーマンスをチェックする「VRMark」のスコアを見ていこう。プリセットは現行のVRシステムへの対応を測定する「VRMark:Orange Room」と、今後登場するであろう高負荷VRシステムへの対応を測定する「VRMark:Blue Room」の2種類で計測を行った。
VRMark:Orange Room |
「VRMark:Orange Room」のスコアを確認すると、「Average frame rate」は「Target frame rate」の2倍以上となる236fpsを計測。総合スコアも10,837ポイントで、VR Readyの基準となる5,000ポイントはもちろん、Futuremarkが「Premium high-end PC」と位置づける8,290ポイントも楽々クリア。現行のVRシステムであればパフォーマンスにまったく不安はない。
VRMark:Blue Room |
一方「VRMark:Blue Room」のスコアを確認すると「Average frame rate」は67.99fpsで、「Target frame rate」には届かない結果。とは言え、こちらも「Premium high-end PC」のスコアは余裕でクリアしており、Futuremarkが想定している高負荷VRシステムに対応するには、現状では存在していない、よりハイエンドのシステムが必要になるということだ。
次に「SteamVR」プラットフォームの快適さを測定する「SteamVR Performance Test」のスコアを確認していこう。
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忠実度は最高ランクの「11(非常に高い)」を獲得。テスト中に90fpsを割り込むフレームは検出されず、グラフも常にフラット。「SteamVR」を利用するアプリケーションもストレスなく楽しむことができる。