エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.602
2017.09.30 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
Intel Z270チップとCore i7-7700Kを搭載する「CORSAIR ONE PRO」では、あくまで自己責任ながらオーバークロックも可能だ。そこで、今回は「Click BIOS 5」に搭載されている簡易チューニング機能「GAME BOOST」による1クリックオーバークロックに挑戦してみることにした。
「CLICK BIOS 5」の左上にある「GAME BOOST」アイコンをクリックするだけでチューニングは完了 |
定格時は処理に応じて0.8~4.50GHzまで動作クロックが変動する | 「GAME BOOST」を有効にすると動作クロックは4.60GHzで固定される |
|
「GAME BOOST」を有効にするとCPUの倍率が46倍に固定され、常に4.60GHzで動作する。「CINEBENCH R15」のスコアを確認すると、定格でも4.50GHzまで動作クロックが上がるシングルコアでは約1%とその差はごくわずか。一方、定格時の変動が大きいマルチコアテストでは約3%に差が広がった。動画エンコードなど、マルチスレッド処理を少しでも早く終わらせたい場合には、「GAME BOOST」によるオーバークロックを試してみるといいだろう。
続いて消費電力をチェックしていこう。アイドル時は起動直後10分間放置した際の最低値、高負荷時は各種ベンチマーク実行時の最高値をそれぞれ採用。なお計測はログが取得できる「Wattup Pro」を使用した。
|
Core i7-7700KとGeForce GTX 1080 Tiを搭載するハイエンド構成ながら、アイドル時は省電力機能が有効に働き40.5Wまで低下。無駄な消費電力を抑えることができる。一方、高負荷時はCPU処理がメインの「CINEBENCH R15」で約130W、グラフィックスカードにも負荷が掛かる「3DMark」時は約350Wまで上昇。500Wの電源ユニットをチョイスしたのも頷ける数字だ。なお「GAME BOOST」による影響はアイドル時が約13W、高負荷時は約20Wで、電源ユニットへの影響はそれほど大きくない。