エルミタ的「編集部で使ってみた」
2017.10.09 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ついに有効になったRyzen ThreadripperのNVMe RAID機能を早速検証する |
10月2日付けプレスリリースで、Ryzen ThreadripperのNVMe RAID対応を発表したAMD。必要なものは、マザーボードメーカーが提供する最新BIOSと、AMDが提供する最新ドライバー&ユーティリティのみ。Intelの新ハイエンドLGA2066プラットフォームのように、ドングルなどの追加費用なく(もちろん別途NVMe SSDは必要だが)、すべての機能を利用できるのは嬉しいところ。
最大7台のPCI-Expressデバイスに対応するRyzen Threadripper。そのうち1つはグラフィックスカードで専有されるため、NVMe SSDは最大6台まで搭載できる |
ちなみにAMD X399チップセットでは、NVMe SSDはいずれもCPUのPCI-Expressレーンに接続されるため、チップセット経由時のようなボトルネックを気にする必要はない。さらにコンシューマ向けでは最高峰となる64レーンのPCI-Express3.0を活かし、別途アダプタなどを使うことなく最大6台のNVMe SSDを搭載可能。同社のテストでは最高転送速度21.2GB/secを達成したという。
AMDによるRAID 0のテストでは、SSD数が増えるに連れリニアにパフォーマンスが上昇。読込は最高21.2GB/secを記録した |
対応RAIDレベルは0/1/10(RAID 10は4台または6台のSSDが必須)、OSはWindows 10 64bit版(ビルド1703)のみサポート。なおすでにSATAドライブによるRAIDを構築している場合、再構築が必要になるため必ずデータをバックアップしておこう。