エルミタ的「編集部で使ってみた」
2017.10.09 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ドライバー一覧から一番下の「AMD-RAID Controller[storport]」を選択。なお初回時には表示されないことがあるので、その場合は「AMD-RAID Bottom Device」を選択して、もう一度ドライバーフォルダを指定すると表示される |
NVMe RAIDドライブが認識されるので、選択して「次へ」をクリック |
ファイルのコピー後、OSのインストールが開始される | なおWindowsのインストール場所でNVMe RAIDドライブが選択できない場合は、UEFIで「CSM」が無効(Disable)になっているか確認してみよう |
OSインストール後「RAIDXpert2」を起動したところ、3台のNVMe SSDでRAID 0が構築されているのが確認できる |
「CrystalDiskMark 5.2.2」のスコア |
まだドライバーが成熟していないためか、読込1回目に「AMD-RAID Controller[storport]」が表示されない時があること。そしてUEFIで「CSM」を無効にしておかないと、インストール先にNVMe RAIDドライブを選択できない点を注意すれば、OSのインストールも問題なく進めることができる。パフォーマンスもデータドライブとして認識させた場合とほとんど変わらず、非常に高速だ。
今回は有効になったばかりのRyzen ThreadripperによるNVMe RAIDの構築方法を紹介してきた。ドライバーの認識などまだ成熟していない部分はあるものの、豊富なPCI-Express3.0レーンを活かしたそのパフォーマンスはまさに圧巻。これまでのコンシューマ向けシステムでは実現が難しかった、超高速ストレージを手軽に構築することができる。
ハイエンドプラットフォームらしく、X399マザーボードでは多くの製品で3スロット以上のM.2スロット/U.2ポートを搭載。さらにIntelと違い、CPUのランクによってPCI-Express3.0のレーン制限もないことから、ハードルはかなり低め。Ryzen Threadripperを使用している(もしくはこれから購入する)なら、今回のレビューを参考にぜひ複数台のNVMe RAIDに挑戦し、その圧倒的な性能を体験してみてほしい。
機材協力:マスタードシード株式会社