エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.605
2017.10.13 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
両サイドパネルには、5mm厚の強化ガラスを採用。ドレスアップパーツをふんだんに使った魅せるPCの構築や、Thermaltakeが力を入れる「Pacific」シリーズを利用した水冷システム、さらにMODPC向けベースモデルとしての素質も十分に備えている。なおサイドパネルの固定には、フロント側縦列に2個のハンドスクリューが使用されている。
リア側に蝶番を設け、ハの字に開閉するスイングドアパネル。メンテナンス性が考慮されている |
サイドパネルは持ち上げるだけで簡単に取り外しが可能。強化ガラス色は薄いグレーで、輝度の高いLEDの眩しさを軽減してくれる |
大型フルタワーPCケースだけに、組み込み完成後の重量はかなりのもの。また4面に強化ガラスを採用するとあって、持ち上げる際に手を掛ける箇所も限られてくる。背面の様子は身軽なうちにチェックしておきたい。
見慣れたサイズのミドルタワーPCケースとは明らかに異なるのが、横幅の広さ。274mmもあるだけに、通常ぎっしりと詰まったリアパネルに空きスペースがある。この見慣れない光景を上から順に確認すると、最上段にはグロメット付きのスルーホールが3つ並んでいる。その下には標準装備品の140mm口径ファン。左手はマザーボードのバックパネル用にカットされ、中段には全8段の拡張スロットが横方向、さらに縦方向にも2段が装備されている。そして最下段のカットは電源ユニットの搭載スペースになる。
広くゆったりとしたリアパネルレイアウト。”余白”の広さと、左右両開きのサイドパネル用ヒンジがモデルを象徴している |
本体をひっくり返すにも一苦労。ボトムパネルを点検すると、重量級PCケースを支える設置面には、滑り止め用ラバーが装着されている。一般的なものよりも若干厚手のため、クッションの役割も果たすだろう。シャーシ底面を見ると、ほぼ全面にわたり通気孔仕様。スライド着脱式防塵フィルタも装備され、メンテナンス性も設計に盛り込まれている。
ボトム面もミドルタワーPCケースとは違い、面積はかなり広い。なお構成パーツを組み込んだ状態で本体をひっくり返すと、天板の強化ガラスが重さに耐えられない可能性がある。くれぐれも注意が必要 |
フロント寄りにハンドスクリューで固定された開閉フタを装備。ドレンボルトを備えたラジエーターでは簡単に水抜きができる | リア方向からスライド着脱できる防塵フィルタ。底面全体を覆う大判でサイズは実測で145×430mm |