エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.605
2017.10.13 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
次にドライブベイレイアウトをチェックしていこう。フロントパネル裏手には、上下2段構えのHDDケージが装備されている。各々には専用トレイ2段が備わり、合計4つのトレイで構成。ワンタッチスライド着脱式で、素材はABS樹脂製。ここには2.5インチSSDまたは3.5インチHDDが搭載できるようになっている。
一体型に見えるが、実際は上下分割のセパレート式。上下段共に背面側からネジ留めされている |
ABS樹脂製の専用トレイ。Thermaltakeのロゴが刻まれた面の両サイドをつまみ、手前に引き出す仕組み | 上下2段のHDDケージは共通部品を採用。上下および左右には穴が空けられており、ストレージを密閉しない構造。熱対策の一部と言えるだろう |
マザーボードトレイ背面側から見たHDDケージ固定部分。左右ネジ穴は上方向に複数あり、固定位置が移動できるように設計されている。なおケージ1個あたり4本のネジで固定されていた |
右サイドパネル側にも、ストレージ搭載スペースが用意されている。幅の広いフルタワーPCケースとあって、いわゆる”裏配線スペース”に余裕がある。これを生かした搭載スペースは、全部で3箇所だ。
まずはフロント寄り縦列に2つ、2.5/3.5インチ共用のトレイを装備。ハンドスクリュー1本で固定されたトレイには、2.5インチSSD×2台、または3.5インチHDD×1台が搭載できる。さらにCPUクーラーメンテナンスホール下に1つトレイを装備。合計3つのトレイにより、2.5インチSSDなら最大で6台、3.5インチHDDなら最大で3台が搭載できる。もちろん両者を組み合わせて設置する事も可能。メインエリアにある2.5/3.5インチ共用ケージと合わせれば、多くのストレージが搭載できるというワケだ。
2.5インチSSDなら2台、3.5インチなら1台が搭載可能な共用トレイ。ストレージの固定はいずれも底面からのネジ留め式を採用する |
拡張スロットにも魅せる要素を盛り込んだ。メッシュタイプの通気孔を備えた拡張スロット金具は、ATX規格の横列に全8段、さらにその右手には縦列に2段を用意した。縦列の拡張スロットは、グラフィックスカードの垂直配置用で、別売りの「TT Premium PCI Express Extender Cable」シリーズを使用することにより、RGB LEDギミックを備えたVGAクーラーが、サイドパネル正面に向けて設置できるようになる。魅せる事を意識したPCの構築には、非常に魅力的な装備と言えるだろう。
「TT Premium PCI Express Extender Cable」シリーズは、国内市場でも入手可能。長さも300mm/600mm/1000mmのバリエーションを揃える |
オプションの電源ユニットは、ボトムレイアウトを採用する。設置面は通気孔仕様で、もちろん防塵フィルタのカバー範囲内。ボトム面に冷却ファンまたはラジエターを搭載しなければ、奥行き最大220mmまでの電源ユニットがマウントできるようになっている。
設置面に付属の「Rubber Ø14 x 5mm」を貼り付ければ、クッションの役割を果たしてくれる |