エルミタ的「編集部で使ってみた」番外編
2017.10.25 更新
文:360度カメラライター 西條 結城
ここからは実践編。東京都足立区生物館の大温室にて、360度撮影テクニックを使って撮影を行った。360度カメラを突き出してチョウチョの餌場を近接で撮影している。普段見ることができない視点で作れる。このチョウチョの餌場に「初音ミク」を合成してみよう。
アプリを立ち上げ合成したい方向を決める。もちろんチョウチョの餌場に向きを合わせる |
座っているポーズを選択。「初音ミク」のサイズや位置や方向を決めて配置する |
表情を作るために目を垂れ目に変更した。首の角度を調整することで上目使いの「初音ミク」を演出 |
影や肌色などを微調整。写り込んでいる人物にはスタンプをかぶせた |
完成した360度静止画は、アプリからそのままシェアと投稿ができる。なかなかの出来に仕上がった。上から覗き込んでいる演出ができたことに驚いている |
Post from RICOH THETA. #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA |
このように、シーンに合わせて「初音ミク」を細かく調整して合成できる。合成した360度写真を見ていると、「初音ミク」と一緒に観光や旅行をした気持ちになるから不思議だ。「初音ミク」の合成に魅力を感じたのならきっと楽しめる。
「初音ミク」10周年を記念した「RICOH THETA SC Type HATSUNE MIKU」。当初10月31日までの期間限定販売とされていたが、執筆中に限定販売継続との連絡を受けた。つまりちょっと後出しなこのレビューも存在意義が保たれた格好だ。本稿を見て欲しくなった「初音ミク」ファンには朗報という事になるだろう。
ともあれ、旅行先やイベントなどさまざまなシーンの360度画像に「初音ミク」を合成できる。専用アプリ「THETA MIKU」の使い勝手も良く、実用性の面でも悪くない。
ちなみにメーカーのWebページからタグ#miku360で検索することで、専用アプリ「THETA MIKU」で合成した360度画像を見ることができる。どの合成もレベルが高く面白い。興味があればチェックして欲しい。「初音ミク」ユーザーであれば、楽しめる360度カメラであることに間違いはない。
協力:株式会社リコー