エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.607
2017.10.28 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
さて、ここからは編集部に届けられたサンプルを開封し、外観チェックを進めていこう。PCの安定性やオーバークロック耐性に最も重要な役割を果たす電源回路は、デジタル制御機構「Digi Power」による12フェーズ回路を搭載。さらにVcore電圧を強化できる飽和電流60Aの「Premium 60A Power Choke」や、820μFと100μFの2種類のニチコン製「12K Black Cap」を組み合わせ、応答性を高めた「Combo Cap」、2枚のダイを積層し、オン抵抗を1.2mΩに抑えた「Dual-Stack MOSFET」など、高品質なコンポーネントを採用する。
CPUの電源回路には、ヒートパイプで連結されたXXLサイズの大型ヒートシンクを搭載 |
コンデンサはすべて最低寿命12,000時間を誇る超高耐久モデル、ニチコン「12K Black Cap」を採用 |
フェライトコアチョークは「Premium 60A Power Choke」で、MOSFETは2枚のダイを積層した「Dual-Stack MOSFET」 |
電源回路のヒートシンクは計4本のネジで基板に固定。またMOSFET接触部分には熱伝導シートが貼り付けられていた |
PWMコントローラはIntel VR13/IMVP8に準拠するIntersil製デジタルコントローラ「ISL69138」を搭載 |
「Z370 Taichi」が搭載するチップセットは、Coffee Lake専用のIntel Z370。CPUとはDMI3.0で接続され、PCI-Express3.0は24レーンを搭載。ストレージはSATA3.0(6Gbps)とNVMe SSDに対応し、RAIDレベルは0/1/5/10(RAID 10はSATAのみ)。またコアの倍率変更に対応するため、自己責任ながら「K」シリーズを使えばCPUのオーバークロックも可能だ。
ヒートシンクは「Taichi」シリーズおなじみのデザイン | メタル製のヒートシンクは2本のネジで基板に固定。またチップセットのコア接触部には熱伝導シートを貼り付け |
Coffee Lake専用チップセットIntel Z370。製造プロセスは22nm、消費電力は6Wで、CPUのPCI-Express3.0レーン分割にも対応する |
チップセットの周りを囲むように9個のRGB LEDを搭載 |