エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.609
2017.11.01 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
CPUソケットの左側と上側には大型ヒートシンクを搭載。今回テストで使用した「虎徹」およびリテールクーラーでは干渉しなかったものの、リテールクーラーの取り付けはやや窮屈に感じた |
製品の概要を把握したところで、ここからは編集部に届けられたサンプルを実際に確認していこう。PCの安定性やオーバークロック耐性を司る電源回路には、Intersil製デジタルPWMコントローラによる「Digital Power」設計を採用。またコンポーネントにもこだわり、発熱が少なく電流容量の大きいCooper Bussmann製サーバーグレードチョークコイルや、ドライバーICとローサイド/ハイサイドMOSFETを1チップに統合したIntersil「Smart Power Stage」、ヒートパイプで連結された大型ヒートシンクを搭載。定格運用はもとより、オーバークロック時でも安定した電力供給が可能となり、Coffee Lakeの持つ性能を最大限に引き出すことができるワケだ。
電源周りのヒートシンクを取り外したところ。目視する限り電源回路は10フェーズ構成のようだ |
ドライバーICとローサイド/ハイサイドMOSFETを1チップに統合した「Smart Power Stage」を採用するため、スッキリとした印象。またチョークコイルはCooper Bussmann製サーバーグレード品を搭載 |
Intel VR13/IMVP8規格に準拠するデジタルPWMコントローラIntersil「ISL69138」 | CPUソケット左側と上側のヒートシンクはφ6mm(実測)のヒートパイプで連結。またRGB LEDライティング機能を備える |
「Z370 AORUS Gaming 7」が搭載するチップセットは、Coffee Lake向けに設計されたIntel Z370。CPUのオーバークロックやPCI-Express3.0レーン分割に対応する最上位モデルで、PCI-Express3.0は24レーン内蔵。ストレージは6ポートのSATA3.0(6Gbps)とNVMe SSDに対応し、キャッシュ用SSD Intel Optane MemoryやRAID機能も標準装備される。
LEDで発光する“AORUSロゴ”がデザインされたヒートシンク |
ヒートシンクは計4本のネジで基板に固定。またLED用の4pinコネクタが接続されていた |
Coffee Lake専用チップセットIntel Z370。製造プロセスは22nm、消費電力は6Wで、CPUとはPCI-Express3.0(x4)相当のDMI3.0で接続 |