エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.609
2017.11.01 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
最上段のM.2スロットには、簡単に着脱できるオリジナルM.2ヒートシンク「M.2 Thermal Guard」を標準装備 |
続いて、標準装備されるオリジナルM.2ヒートシンク「M.2 Thermal Guard」の冷却性能をチェックしていこう。負荷テストは「CrystalDiskMark 5.2.2」をデータサイズ32G、テスト回数9回に設定し、3回連続で実施。その時の温度推移と転送速度を「HWiNFO64」で計測した。
「M.2 Thermal Guard」未使用時の「CrystalDiskMark 5.2.2」スコア | 「M.2 Thermal Guard」使用時の「CrystalDiskMark 5.2.2」スコア |
「M.2 Thermal Guard」未使用時は、テストデータを準備する書込開始時より一気に温度が上昇し、1回目のシーケンシャル読込時には最高温度となる75℃を記録。その後は、サーマルスロットリングにより温度上昇は抑えられるものの温度は70℃前後で推移。シーケンシャル読込は1,000MB/sec前後、書込は200MB/sec前後まで落ち込むシーンが見られた。一方「M.2 Thermal Guard」を使用すると最高温度は58℃に抑えられ、サーマルスロットリングを完全に解消することができた。唯一残念なのが、3基あるスロットのうち1つにしか付属しない点。優れた冷却性能を発揮するだけに、すべてのスロットに標準装備して欲しかったというのが率直な感想だ。
「M.2 Thermal Guard」未使用時のサーモグラフィー結果。今回はサイドフローCPUクーラーを使用しているため、SSDにあまり風が当たらずアイドル時(画像左)でも47.2℃までコントローラの温度が上昇 |
「M.2 Thermal Guard」使用時のサーモグラフィー結果。アイドル時(画像左)、高負荷時(画像右)ともヒートシンク全体にまんべんなく熱が拡散している様子がみてとれる |