エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.611
2017.11.06 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
奥行き140mmのショートタイプボディや静音仕様の120mmファン、ブラックで統一されたケーブルなどもポイント |
基本スペックに続いて、パッケージを含めて「RAIDER Ⅱ」シリーズを、じっくり眺めていこう。奥行き140mmのショートタイプボディに、120mm径の静音ファンを搭載する「RAIDER Ⅱ」シリーズだが、650Wの「RA2-650」と750Wの「RA2-750」では、その騒音値は大きく異なっており、「RA2-750」は同じファン回転数でもファンノイズは最大で10dBA台と、高い静粛性を実現している。FSPのグローバルサイトでは、450Wや550Wモデルもあり、ファンノイズは450~650Wまでが同じになっているので、750Wの「RA2-750」のみワンランク上のファンが搭載されていると判断して良いだろう。もちろん、650W「RA2-650」も50~60%負荷時に20dBAと静音性は悪くない。
なお、「RAIDER Ⅱ」ではパッケージが一新されている。ブラックベースにブルーのラインで縁取り。さらに前面には、“Ⅱ”を表す爪痕と、エントリーモデルとしては、なかなかカッコいいデザインを採用している。
出力などのスペックは、裏面に貼られている |
冷却には120mm口径の静音ファンを搭載する | 排気口となるリア部は、オーソドックスなデザイン |
「RA2-650」のファン回転数と騒音値。最大負荷、回転数になることは少ないと思われるが、最大騒音値は30dBAになる |
「RA2-750」のファン回転数と騒音値。負荷70%程度までは10dBAアンダーの騒音値になっている |
容量750Wモデルの「RA2-750」。エントリーモデルには見えない凝ったデザインのパッケージになっている |
エントリーモデルだけあって、ケーブルはプラグインタイプではないが、ATX24pinを含め、ケーブルカラーはブラックに統一されているのがポイント。とくにエントリーモデルの電源ユニットでは、ATX24pinや+12V 8pinにメッシュカバーが被っていても、ケーブルは昔ながらの赤や黄が使われていることが多いが、「RAIDER Ⅱ」ではケーブルもブラックカラーになっている。また、ATX24pinケーブルなどの長さは、標準的な600mm。SATAコネクタ×4ケーブルやSATA×3+4pinペリフェラル×2ケーブルはかなり長く、コネクタ間も155mmと広い仕様になっている。MicroATXなどのコンパクトケースでは、余ったケーブルの処理に困りそうだが、フルタワータイプやマザーボード裏面にストレージベイを備えるタイプなどでも、SATAと4pinペリフェラルの電源ケーブルの長さに困ることはないだろう。
ATX24pinも含めてブラックカラーで統一。コストを抑えた魅せるPCを組む際にもオススメできる | コネクタ間は150mmと広くなっているのも「RAIDER Ⅱ」シリーズの特徴だ |