エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.611
2017.11.06 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
LGA2011v3プラットフォームに「RA2-750」を接続。+12V、+5V、+3.3Vの出力のテスト環境 |
ここからは、実際に「RAIDER Ⅱ」をシステムに組み込んでの実働テストを行なっていこう。テストするにあたって、CPUにLGA2011v3プラットフォームのCore i7-5960X、グラフィックスカードにNVIDIAのGeForce GTX 1080 Tiを使ったハイエンドPCを用意。ストレステストやベンチマークを使って検証を行なっている。
実働テストでは最も変換効率が高くなる負荷50%の状態に近づけるため、CPUのCore i7-5960Xは4つの物理コアを無効に設定。4コア/8スレッドの状態で検証を行なっている。
まずは、OS起動後30分程度なにもせず、放置したアイドル状態の電圧変動を、「AIDA64 Extreme Edition」を使ってモニタリングした。
アイドル状態の各電圧の変化 |
各電圧の最大/最小/平均値。+5V/3.3Vは若干変動しているが、+12Vの波形はフラットそのものだ |
実働テストのメインとなるストレステスト。1番手はCPUとGPUに同時に高い負荷を掛ける「OCCT 4.5.1」の「PowerSupplyTest」を30分実行した際の+12V/+5V/+3.3Vの電圧変動を確かめてみよう。なお、テスト中の消費電力は、容量750Wモデル「RA2-750」の50%負荷となる375Wに近い、380W前後になる。
OCCT 4.5.1 PowerSupplyTest実行時の電圧変動 |
OCCT 4.5.1 PowerSupplyTest実行時の各電圧の最大/最小/平均値 |
PowerSupplyTest実行中の波形は、細かく上下しているが、最大と最小値の差は+12Vが0.096V、+5Vが0.080V、+3.3Vが0.048Vといずれも微小になっている。ただ、+3.3Vの最小値は定格を割ってしまった。