エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.611
2017.11.06 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
最後のテストとなる「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」。3DMarkと同じく、4K解像度の3,840×2,160ドット、「最高品質」で30分間ループさせている。なお、最大消費電力は327Wだった。
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークループ実行時の電圧変動 |
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークループ実行時の各電圧の最大/最小/平均値 |
波形の傾向は「Fire Strike Ultra」実行時とはやや異なっているが、最大・最小値の差は、いずれの電圧も同様。コストダウンが計られたエントリー向けの電源ユニットだが、一貫性のある出力特性はさすがFSP製といったところだ。また、各テストを通して、ファンの回転音が気になることはなかった。
欲を言えば、あと1,000円前後ダウンして前モデルと同価格帯になると最高かも |
115V入力時だが、50%負荷時は80PLUS GOLDと同じ90%台を記録している高い変換効率。システム全体に負荷の掛かる編集作業や、グラフィックスカードの+12V系に連続負荷が掛かるゲーミングPCなど、負荷の高い構成でも期待を裏切らない働きを見せてくれる出力特性。さらに魅せる系のPCケースと組み合わせられるブラックカラーに統一された各種ケーブルに、“新品交換”と製品終息時の“後継品への新品交換”が謳われているオウルテックの“新品交換保証”と、惹かれる要素が豊富。
650Wの「RA2-650」で8,500円前後、750Wの「RA2-750」が9,500円前後と、両モデルともに、もう一声欲しい価格帯ではあるが、エントリークラスの電源ユニットとしては、かなり魅力のある製品と言えるだろう。
協力:FSP
株式会社オウルテック