エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.612
2017.11.11 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
次にドライブベイレイアウトをチェックする。電源ユニットをスッポリと覆うボトムカバーの上面には、Antecロゴがデザインされたシャドウベイユニットが2つ装備されている。この部分には、1ユニット当たり3.5インチHDD×2台または、2.5インチSSD+3.5インチHDD×各1台が搭載できる。固定方法はいずれも付属のネジを使用。ユニット自体は、ボトムカバーに1本のハンドスクリューで固定され、簡単に着脱ができる。
ボトムカバー上部のスペースを利用したシャドウベイユニット。組み込みセッションでは実際にSSDおよびHDDを搭載してみたい |
フロントパネル寄りの右側面下部には、ケージスタイルの2.5/3.5インチ共用シャドウベイを装備。着脱式専用ドライブレールはメタル製で、付属のネジを使いドライブを固定する。
ケージスタイルの2.5/3.5インチ共用シャドウベイは全2段。ユニットはシャーシ底面にハンドスクリュー1本で固定。取り外す事もできる |
マザーボード背面、CPUクーラーメンテナンスホール下のエリアには、2.5インチSSDが2台並べて搭載できるシャドウベイが用意されている。マウンタタイプのベーストレイにはAntecロゴをあしらい、付属のネジで2.5インチSSDを底面から固定する。
いわゆる”裏配線スペース”を利用した、2.5インチSSD専用のシャドウベイ。ベーストレイはハンドスクリューで固定されていた |
ハニカム状の通気孔を設けた拡張スロット金具。数えてみると、横列に全8段、さらに縦列に2段が装備されている。
やはり特筆すべきは縦列の拡張スロットになるだろう。これは近頃ちらほら採用例を見かけるようになった、グラフィックスカードの縦置きマウント用「ライザースロット」。別途ライザーケーブル(カード)を用意すれば、左サイドパネルに平行してグラフィックスカードが固定できる。魅せるPCの構築には嬉しい装備だが、あいにく「P110 Silent」の左サイドパネルは静音重視の密閉タイプ。その恩恵にあずかる事はできない。
各々の拡張スロットはインチネジ固定。グラフィックスカードの縦置きマウントは、強化ガラスを採用する兄弟モデル「P110 luce」向きの設計というワケだ |
電源ユニットはボトムマウント。Antecロゴがあしらわれたボトムカバー内にスッポリ収める事になる。搭載できる電源ユニットは最大で奥行き200mmまで。ミドルタワーPCケースとしては、比較的広くスペースが割かれており、多くの選択肢からチョイスできるはずだ。なお電源ユニット吸気ファンの設置面(底面)は、通気孔と防塵フィルターのエリア内に収められている。
余分なケーブル類を隠すことができるボトムカバーを備えるため、電源ユニットのインストールは右サイドパネル側から行う。組み込みセッションでは、さらにマウント部をチェックしてみよう |