エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.614
2017.11.20 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
次に仮想現実(VR)の定番ベンチマーク「VRMark」のスコアをチェックしていこう。プリセットは現在の標準的なアプリケーションの性能を確認する「Orange Room」と、今後登場するであろう負荷の大きいアプリケーション性能を想定した「Blue Room」の2種類を選択した。
「Orange Room」のスコアは、VR Readyの目安となる5,000ポイントの2倍以上となる、11,000ポイントを計測。オーバークロックの効果はごくわずかで、一般的なVRアプリケーションであれば「SILENT」でもまったく問題ない。続いて「Blue Room」のスコアを確認するとこちらは3,000ポイント前半で、VR Readyの目安とされる5,000ポイントには届かなかった。とは言え、Futuremarkが”Premium high-end PC”と定義するPCのスコアは2,175ポイントにとどまり、このベンチマークが非常に高い負荷を想定していることがわかる。
続いて「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」のスコアを確認していこう。描画品質は「最高品質」、解像度は1,920×1,080ドットと3,840×2,160ドットの2種類を選択している。
1,920×1,080ドットでは“非常に快適”となる7,000ポイントをダブルスコア以上でクリア。3,840×2,160ドットでも9,000ポイントを上回り、4Kクラスの超高解像度液晶でも高精細な映像でゲームを楽しむことができる。またオーバークロックの効果を確認すると1,920×1,080ドットでは描画性能が飽和しており、その差は約1%とごくわずか。ただし、3,840×2,160ドットでは約3%に広がり、高解像度環境では高クロックモデルをぜひ選択したい。