エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.615
2017.11.25 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
ZOTAC「ZBOX MAGNUS ER51070 Windows 10 Home」(型番:ZBOX-ER51070-J-W2B) 市場想定売価税込215,000円前後 製品情報(株式会社アスク) |
持ち歩き可能で省電力性に優れたモデルから、デスクトップ向けIntel CoreシリーズとGeForce GTX 10×0シリーズを搭載するハイエンドまで、さまざまなコンパクトベアボーン・PCをラインナップするZOTAC「ZBOX」。なかでも注目なのが、昨今ZOTACが力を入れているゲーミングベアボーンの「ZBOX MAGNUS」シリーズだ。自作であればパーツ選定に頭を悩ませ、組み立て難易度が高くなるコンパクトサイズの筐体に、ハイエンドパーツをギュッと詰め込んだ、ZOTACならでは魅力的なラインナップが揃う。そんな「ZBOX MAGNUS」シリーズに加えられたのが、抜群のコストパフォーマンスで人気のAMD Ryzenを採用した「ZBOX MAGNUS ER5」シリーズだ。
ZOTACの創業10周年モデルとして2016年末に発売された、4コア/8スレッドCPUとGeForce GTX 1080構成で冷却に水冷システムを採用する「ZBOX MAGNUS EN1080」や、Kaby Lake-SのCore i7-7700を採用する「ZBOX MAGNUS EN1080K」と同じキューブ筐体を採用。外形寸法は幅225mm、奥行き203mm、高さH128mmで、従来のMAGNUSシリーズよりも高さが2倍近くなるが、幅と奥行きは同じ200mmサイズに収められている。そこに4コア/8スレッドのAMD「Ryzen 5 1400」と、約175mmのショートサイズとなるGeForce GTX 1070 8GBまたは、GeForce GTX 1060 3GBグラフィックカードを搭載させているのが「ZBOX MAGNUS ER5」シリーズというわけだ。
約200mm角サイズのキューブ筐体にRyzen 5とGeForce GTX 1070または、GeForce GTX 1060を搭載する「ZBOX MAGNUS ER5」シリーズ | ショートタイプのグラフィックカードを採用。そのため出力端子が豊富で、マルチディスプレイやVR HMDの接続も余裕だ |
「ZBOX MAGNUS ER5」はベアボーンのほか、メモリ(8GB)とストレージ(120GB SSDと1TB HDD)が組み込まれ、OSをインストールすれば完成するモデルと、Windows 10 Home 64bit版がプリインストールされた完成品を用意。搭載グラフィックカードのGeForce GTX 1070 8GBとGeForce GTX 1060 3GBの違いを含めると、計6モデルがラインナップされている。
主なスペックはチップセットにAMD A320を採用し、メモリスロットはDDR4-SODIMM×2(2,133MHz/2,400MHz)で最大32GBまでサポート。ストレージベイにはM.2 2280スロット×1(PCI-Express3.0x4/SATA3.0)と、2.5インチシャドウベイ×1(SATA3.0)を装備しており、デュアルストレージの構築が可能になっている。
インターフェイスはフロントにUSB3.1 Type-A×1/Type-C×1、3in1カードリーダー、オーディオ端子。リアにはUSB3.0 Type-A×4、ギガビットLAN×2、IEEE 802.11b/g/n/ac無線LANアンテナ端子×2を備え、ディスプレイ出力にGeForce GTX 1070/1060搭載モデルともに、DisplayPort1.4×3、HDMI2.0b×1、DVI-D×1を装備している。