エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.616
2017.12.01 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
CPU接続のPCI-Express3.0スロットとM.2スロットを使いIntel VROCに挑戦 |
Intel X299チップセットでは、Core XシリーズのPCI-Express3.0レーンを使いNVMe SSD RAIDを構築する「Intel Virtual RAID On CPU」(Intel VROC)に対応する。使用できるSSDがIntel製のみに限られる点や、RAID 0以外(RAID 1/5/10)を利用する場合には「ハードウェアキー」が必要になる制限はあるが、チップセット経由の「Intel Rapid Storage Technology」(以降IRST)よりも帯域幅が広く高速なストレージ環境を構築できる。そこで、今回は3枚のIntel「600p」シリーズ256GBモデル「SSDPEKKW256G7X1」を用意し、Intel VROCを構築してみることにした。
Intel VROCで、RAID 1/10を構築する場合には「Standard Key」が、RAID 5を構築する場合には「Premium Key」が必要になる |
UEFIの「Advanced」タブ→「Storage Configuration」→「SATA Mode Selection」の「Intel RST Premium(RAID)」にして再起動。その後下にある「Intel VMD technology」をクリックする |
「X299 Taichi XE」では、PCIE3(IOU1)、PCIE1/PCIE5(IOU2)、PCIE2/M2_1(IOU3)の3系統の仮想マシンデバイスが使用できる |
仮想マシンデバイスごとに、有効/無効の設定が可能。またASRockからはリリースされていないが4枚のNVMe M.2 SSDを搭載できる「Add-In Card」を選択することもできる |
設定が完了したら「Intel(R) Virtual RAID on CPU」をクリックし、RAID設定画面に移行する |
「Create RAID Volume」を選択し、RAIDに組み込むSSDを選択する。なお今回は異なる仮想マシンデバイス上にSSDを実装しているため、「Enable RAID spanned over VMD Controllers」にチェックをいれておく |
今回は「ハードウェアキー」を装着していないため、RAIDレベルは「0(Stripe)」しか設定できない | 設定が完了したら「Create Volume」をクリックする |
今回はVMD0/VMD1/VMD2の異なる仮想マシンデバイスにSSDを搭載しているため、Windowsではブートデバイスに指定することはできない |