エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.617
2017.12.03 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
EMIシールドで厳重にカバーされた、オーディオ回路の「XTREME AUDIO DAC」を観察。オンボードのレベルを超えた、超ハイエンドなオーディオ環境を搭載している |
ハイエンドなゲーミング環境に優れたオーディオは不可欠。「Z370 GODLIKE GAMING」は、そうした期待を裏切らない最高峰のオーディオ回路「XTREME AUDIO DAC」を搭載している。
通常EMIシールドにガードされているオーディオエリアには、ノイズの混入を防ぐ分離基板を採用。前面・背面用にそれぞれ専用のハイレゾ対応オーディオプロセッサを備えるほか、ピュアなアナログサウンドを奏でる専用アンプ付きのESS製オーディオDACを実装、さらにクロストークの発生を防ぐ左右完全分離の回路設計がなされている。
搭載コンポーネントも音質重視の特別製で、Hi-Fi級のWIMAコンデンサやニチコン製の高純度金メッキ音響コンデンサを贅沢に採用。金メッキ仕様の6.35mm大口径ヘッドホンジャックやS/PDIFコネクタなど、インターフェイス周りにも大いにこだわりが覗く。
オーディオプロセッサはハイレゾ音源に対応するRealtek「ALC1220」で、前面・背面それぞれ専用に2基が実装されている |
スタジオグレードのアナログサウンドを実現する、専用アンプ付きのESSオーディオDACも実装されている |
Hi-FiグレードのWIMAコンデンサ、ニチコン製オーディオコンデンサなど、搭載コンポーネントも一級品。なお、オーディオ回路はRGBイルミネーションに対応した分離基板設計になっている |
バックパネルインターフェイスで最も存在感を放っているのは、コンシューマ向けとは思えない充実したネットワーク機能だ。ゲーミングNICとしてお馴染みの「Killer E2500」によるトリプルギガビットLANを備えるほか、最大867Mbpsの「Killer 1535」による無線LANも標準装備。全体で3,867Mbpsの帯域を実現し、アプリケーションごとに帯域割り当ての優先順位を設定することもできる。
また、有線・無線両対応のネットワーク拡張ブリッジとして働く「Killer xTend」も大きなトピック。有線によるネットワーク拡張の際は、左端の「LAN 1」がWAN端子として機能する。
まさにフル装備といったインターフェイス周り、特にネットワーク機能が豪華だ。なお合計8ポートのUSBは、右端2ポートがUSB3.1 Gen2、左端がCPUレスでのBIOSアップが可能な「BIOS FLASHBACK+」対応ポートとなっている |
さらにUSB3.1 Gen2 Type-A/Type-Cをそれぞれ1ポートずつ、USB3.1 Gen1(USB3.0)×6ポート備えるなど、USBは合計8ポートを搭載。USB3.1 Gen2はMSIが“Lightning USB”と称する、ASMedia「ASM3142」チップによる市場最高速のポートで、同時に複数の高速USBデバイスを接続した際も最大限の性能を発揮できる。
そのほか、オーディオ端子はオンボードでは珍しい6.3mmヘッドホン端子を標準装備している。
最大867Mbpsの802.11ac+Bluetooth対応モジュール「Killer 1535」を標準装備。背面のデュアルアンテナに接続されている |
各ネットワーク機能は、「Killer Control Center」ソフトウェアで個別に設定可能。ポートの有効・無効化やアプリ単位の優先度設定などに対応している |