エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.617
2017.12.03 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
「Z370 GODLIKE GAMING」は上級者向けに多彩なオーバークロック項目を備える一方で、初心者でも扱える簡易OC機能「Game Boost」も備えている。設定方法は基板上の「GAME BOOSTつまみ」または、ソフトウェアによるシンプル操作だ。今回は「GAME BOOSTつまみ」を用いて、ノブを「0(無効)」、「6」、「11」に設定し、「CINEBENCH R15」によるテストを行った。
ノブを「0」に設定して「Game Boost」を無効化。Core i7-8700Kは最大4.7GHzで動作していた | 「Game Boost」全体では中ほどの強化設定になる「6」にセット。この際は5.1GHzまでクロックが上昇していた |
最も強めの設定である「11」にセットした際は、最大で5.4GHzオーバーで動作していた。ファンの動作音も目立って大きくなっている |
簡易オーバークロック機能が働いていない「0」に比べ、ノブを「6」まで回した際は動作クロックが目立って上昇。ベンチマークスコアも約10%アップし、その恩恵がはっきりと表れている。CPU温度も「6」時点で70℃前後と余裕があり、優れたクーラーを組み合わせれば、オーバークロックへのチャレンジに臆することはない。
もっともマニュアルを参照すると、「Game Boost」動作時における推奨環境には、デュアルファンのラジエターを採用したオールインワン水冷が挙げられている。そのためか、最も強力な「11」に設定した際はマルチコアでスコアが伸び悩み、シングルコアではベンチマークが完走しなかった。CPU温度も95℃を超えるシーンが目立っており、最強設定をフル活用するには、さらに冷却環境を試行錯誤する必要がありそうだ。