エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.617
2017.12.03 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
マザーボードがギラギラ光るイルミネーション仕様に先鞭をつけたのは、MSIの「GODLIKE」。最新仕様では、システム内のRGB対応パーツをソフト上から統合管理できるようになった |
最近は複数箇所にイルミネーションを搭載するのがハイエンドマザーボードの定番になっているが、そうした要素を初めて持ち込んだのは、MSIの「X99A GODLIKE GAMING」だった。「GODLIKE」の血統を継ぐ「Z370 GODLIKE GAMING」では、その機能がさらにパワーアップ。イルミネーションマザーボードの元祖に恥じない豪華なライティングに対応している。
あちこちに備える大掛かりなカバーの内部には、1,680万色のパレットから自由にカスタマイズできるLEDを多数搭載。「Mystic Light」に対応する他のパーツを絡め、ソフトウェア上からまとめて制御、17パターンのエフェクトをエリア別に設定可能になっている。
エリアごとの個別ライティングも設定できる「Mystic Light」のソフトウェア画面。発光カラーやパターンのほか、発光スピードの設定も用意されている |
設定次第でマイマシンのコンセプトに合わせた設定が可能。別途ライティングパーツを購入することなく、マザーボード単体で相当な自己主張ができる |
基板上にはRGBストリップやレインボーストリップ用のピンヘッダも実装されている |
とにかく際立つプレミアムな価格に目を奪われがちな「Z370 GODLIKE GAMING」。しかし搭載された機能は、そのプライスカードに見劣りしない豪華なものが揃っている。堅牢な電源回路や外部ジェネレータによる強力なオーバークロック機能、ゲーマー向けNICによるトリプルギガビットLAN+無線LANといった、コンシューマ向け製品とは思えないハイレベルな要素が全部入り。こうした遠慮なしの超弩級な仕様の数々は、MSIが誇る最上級マザーボード「GODLIKE」ならではと言える。
ここまで多機能なモデルも珍しい、豪華すぎるCoffee Lake世代のウルトラハイエンドマザーボード。価格度外視で最強を目指すユーザーのための1枚だ |
そして、過去にマザーボード製品に全身が発光するイルミネーションを持ち込んだように、野心的な機能の数々を惜しげもなく投入する姿勢は変わっていない。拡張カードを絡めた最大5基のM.2 SSD環境など、ユニークな機能の数々は、他のモデルを差し置いて「Z370 GODLIKE GAMING」をチョイスする大きなモチベーションになる。コストを忘れて最強のマシンを追求したい、そんな贅沢なコンセプトで組むならコレを選ばない手はない。
協力:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社