Thermaltake「Versa H26」外観デザインチェック

ここからは、Thermaltake国内正規代理店の株式会社アスクより編集部に届けられた、電源なしのブラックモデルをいじり倒していこう。「Versa H26」シリーズ中では最も価格設定が低いモデルであり、最も売れ筋の1台だ。

ちなみにパッケージサイズは285×545×530mmで、梱包材を含めた重量は7.51kg。店頭持ち帰りは十分に可能なレベルだけに、是非PCパーツショップに足を運び、実機に触れてから購入を検討してほしい。

発売開始以来、秋葉原のPCパーツショップでは好調な売れ行きと聞く「Versa H26 Black /w casefan」（型番：CA-1J5-00M1WN-01）が今回の主役

フロントパネルデザイン

フロントパネルデザインは奇をてらわない、オーソドックスなスタイル。それを思わせるのが、近頃では省略される事が多くなった、5.25インチオープンベイの存在だ。中央から下部にかけては通気性を考慮したメッシュ仕様で、内部には標準装備される冷却ファンが透けて見える。

なおパネル自体の着脱は可能。シャーシには片側4つのファスナーで固定されており、カットされた下部を握り、引き剥がせば取り外しができる。ただし最上部にはアクセスポートおよびスイッチ類のケーブルが接続されているため、断線しないように作業したい。

クラシカルとまでは言わないが、Thermaltakeとしてはオーソドックスなデザインのフロントパネル

通気孔部分は防塵フィルタを装備。フィルタ自体の着脱は考慮されていないが、フロントパネルを取り外した際にメンテナンスをすればいい。パネル自体はABS樹脂製

フロント最上段の外部アクセスポート

各種アクセスポートおよびスイッチ類は、フロント最上段部にレイアウトされている。装備されているのは、右からPowerスイッチ、Resetスイッチ。さらにヘッドホン、マイク端子と続き、USB2.0×2ポート、USB3.0×2ポートが並ぶ。このクラスのPCケースとしては十分だろう。

ミドルタワーPCケースのほとんどは床置きが想定できるため、椅子に座った状態で手を伸ばせば届く範囲になるだろう

編集部に届けられたファーストロットは少々難あり。実はマイクとヘッドホン端子がフロントパネルのシルクとは逆に接続されていることが判明。基板を見ると右からMIC/SPKだが、フロントパネルは右からヘッドホン（SPK）/マイク（MIC）になっている。この件に関しては株式会社アスクの製品サイトでサポート情報が掲載されている

トップパネルデザイン

トップパネルはほぼ全面にわたり、ハニカム状の通気孔仕様。両端にはスリットが設けられ、オプションで冷却ファンが増設できる事が分かる。なお廉価版とは言え、マグネット固定式の防塵フィルタを標準装備。ここだけを見ても、ミドルレンジのPCケースとなんら遜色はない。

前寄りにThermaltakeのロゴをあしらい、後方までは全面通気孔仕様。冷却ファンを装備しない状態でも自然排気は十分に期待ができる