エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.618
2017.12.05 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
サイドパネルからも価格を感じさせない。左サイドパネルはフルサイズのアクリル板が採用され、内部構成パーツがすみずみ透けて見える仕様。これまでズボラだった人も、きっと配線に気を使ったPCを組み上げる事になるだろう。これを機にドレスアップに興味を持つかもしれない。自作PCならではの楽しみ方ができるベース筐体として、その素質は十分だ。
左サイドパネルは珍しいフルサイズのアクリル板仕様。透明度は高く、輝度の高いLEDの発光を楽しむ事ができるだろう。素材的にはホームセンターで入手できるパネルそのもので、コストダウンが図られている箇所と言えそうだ |
出荷時、アクリル板の両面に保護シートが貼り付けられている。季節柄かなり静電気を帯びるため、構成パーツに触れる前の放電は必須だ | シャーシには側面4ヵ所をハンドスクリューで固定。受け側にはクッションゴムが予め装着されていた |
マザーボード背面に相対する右サイドはスチールの1枚板。シャーシには背面折り返し部の上下に各1本、脱落しないハンドスクリューで固定されている |
裏手に回り、リアパネルを見ておこう。フロントパネルが基本に忠実なら、リアパネルも例外ではなかった。上段右側は標準装備品の120mm口径ファン、その右手はマザーボードのバックパネルI/O用開口部。その下はスリットが設けられた拡張スロット金具で、その右手の上下にあるハンドスクリューは、拡張スロット金具を側面から支持するプレートのスライド固定用。下段の大きな開口部は説明するまでもなく、ボトムマウントの電源ユニット搭載スペースになる。
極めて普通なリアパネルのレイアウト。強いて言うなら右サイドパネル(画像左手)のみハンドスクリューが背面側に向き、トップパネルはリベット、左サイドパネル(アクリル板)は側面ネジ留めである事が分かる |
構成パーツを組み込む前の身軽な状態で、ボトムパネルをチェック。四隅には円形のインシュレーターを装備。後方にはスライド着脱式の防塵フィルタが装備されていた。これ以上の装備はなく、シンプルそのものだった。
約29mm径の滑り止めゴムが装着されたインシュレーター。高さは実測約20mmで、設置面から吸気用のスペースが確保されている | 実測幅125mm、奥行き160mmのスライド着脱式防塵フィルタ。電源ユニット内のホコリの侵入を防止する役割を担う |