左側面には4mm厚の強化ガラスを採用

「H700i」を特徴付ける重要なポイントのひとつが、左側面に採用される強化ガラスだ。今でこそ珍しくはないものの、LEDイルミネーションによる装飾や本格水冷、さらにMOD PC需要に限らず、内部の様子が丸見えになる様は開放感があり、強化ガラスの有無で明らかに雰囲気が違ってくる。

今やドレスアップを楽しむ用途に必須の強化ガラス。厚さは4mmで透過性が高く、内部構成パーツの眺めは良好。シャーシには側面から上下各2個のハンドスクリューで固定する

一方、スチール製の右サイドパネルは、マザーボードの背面になるため密閉タイプを採用。シャーシへの固定はワンプッシュ式で、背面左上部の丸いボタン「クイックリリーススイッチ」を押すと、上辺のロックが解除。簡単にリリースできる仕組み。

下辺の突起をシャーシの溝にはめ、あとはワンプッシュで解除できるロック機構を採用。トップ部の縁を観察すると、可動式のレールとロック機構のアクションに重要なスプリングが確認できる

リアパネルデザイン

次に裏手に回り、リアパネルの様子を見ていこう。まず最上段部には左右横方向に通気孔があり、その左下には右サイドパネルのロックを解除するプッシュボタン。その下にある縦の開口部はマザーボードのバックパネル部で、右手には複数のスリットを持ったリアファン搭載スペースが設けられている。
　さらに中段より下の左側は拡張スロットが積み重なり、右手には縦1本のスリット。最下段の最も大きな開口部は電源ユニットのマウントスペースだ。

スライド着脱式防塵フィルタを備えたボトムパネル

今度は本体を横倒しにして、ボトムパネルをチェックする。まず四隅には本体の全重量を支える台座が装着されている。プラスチック製の台座は高さ約25mmで、設置面とボトムパネルに空間を作り、底面に搭載される電源ユニットの吸気をアシスト。冷却ファンに面する後方にはスライド着脱式の防塵フィルタを設けた。なお中央から前寄りには複数のスリットも確認できる。ここも後ほど解説しよう。

台座部には35×20mmサイズの滑り止めラバーが装着済み。若干の厚みもあり、共振を防ぐ役割も期待できる	電源ユニットの吸気ファンが位置する部分には、約185x155mmのスライド着脱式防塵フィルタが標準装備される