エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.624
2017.12.27 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
チップセットに接続されているのは下段のPCI-Express3.0(x16形状)スロットのみ。上段はCPU接続のためIRST機能は非対応だ |
「Turbo M.2」を1スロットしか搭載していない「Z370 GAMING PLUS」だが、PCI-Express3.0(x4/x16形状)スロットはチップセットに接続されているため、PCI-Express-M.2変換カードを使えば「Intel Rapid Storage Technology」(IRST)機能によるRAID環境の構築ができる。そこで今回はIntel「600p」シリーズの256GBモデル「SSDPEKKW256G7X1」を2枚用意し、RAID 0(ストライピング)を試してみることにした。
画面下にある「AHCI/RAID」で、RAID機能を有効にして「M.2/Optane Genie」をクリックすると、RAIDの構築に必要な設定が自動的に行われる。なお設定した内容は保存時に確認することができる |
「Advanced Mode」の「Settings」→「Advanced」に「Intel(R) Rapid Storage Technology」の項目が追加される |
「RAID Level」を選択(今回はRAID 0(Stripe))し、RAIDに組み込むSSDにチェックを入れる |
「Create Volume」を選択して、設定したボリュームが作成されていれば作業は完了だ |
設定したボリュームは「インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジー」ユーティリティで確認できる。なおシステムドライブに使用していなければ、ボリュームの削除や再構築も可能だ |
シングル時の「CrystalDiskMark 6.0.0」スコア | RAID 0構築時の「CrystalDiskMark 6.0.0」スコア |
シーケンシャルアクセスは読込、書込とも約1.8倍。ランダムアクセスもQ8T8で約1.8倍、Q32T1では約1.7倍にスコアが向上した。チップセットを経由しているため、DMI3.0(32Gbps相当)がボトルネックとなり、ハイエンドNVMe SSDのRAID 0ではその性能を最大限に活かすことはできないが、PCI-Express3.0(x4)のエントリーモデルや、最近増えているPCI-Express3.0(x2)モデルであれば、大幅なパフォーマンスアップが期待できる。