エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.625
2017.12.29 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
ここからは、全コア常時3.9GHz動作にオーバークロックしたRyzen 7 1700ベースのテスト環境を構築。「GeForce GTX1070Ti 8GB JetStream」を取り付けてアレコレと触っていこう。テスト機材の詳細は以下の通り。なお、メモリはカタログスペックDDR4-3000のG.SKILL製だが、DDR4-2400で動作させている。
まずはベンチマークや実ゲームでその実力を試す前に、専用ユーティリティ「THUNDER MASTER」を使って、LEDコントロールやオーバークロックを試してみた。
専用ユーティリティの「THUNDER MASTER」。GPUコアクロックやメモリクロックなどのモニタリングやオーバークロック、LEDの発光色やパターンの変更ができる |
GPUコアクロックやGPU使用率などをモニタリング | VGAクーラートップに備わっているLEDをコントロール |
単色のほか、GPU温度に合わせてカラーを変化できる | 「OverClocker」ボタンを押すことで、GPUクロックや消費電力上限(Power Limit)などを調節してのオーバークロックが可能 |
実動作でのブーストクロックはGPUの耐性で変わってくるので、一概に言えない。しかし、今回試した「GeForce GTX1070Ti 8GB JetStream」では、オリジナル基板による電源周り強化の効果もあり、手動オーバークロックせずともGPUコアクロックは最大1,911MHzに達した。
デフォルト時のGPU-Z。最大ブーストクロックは1,911MHzを記録 |
この時点で高いパフォーマンスに期待が持てたが、GPUにはまだ余力がありそうな雰囲気。そこで、「THUNDER MASTER」を使ってオーバークロックを実行。最終的に、GPUコアクロック+150MHz、メモリクロック+370MHz、消費電力上限(Power Limit)を120%に設定。最大ブーストクロックは2,037.5MHzまで伸ばすことができた。
THUNDER MASTERを使ってオーバークロックを実行 |
オーバークロック時はベースクロック1,757MHz、ブーストクロック1,833MHz、メモリクロック2,187MHzにアップし、実最大ブーストクロックは2,037.5MHzに達した |