エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.625
2017.12.29 更新
文:テクニカルライター・藤田 忠
続いて、今年になりキラータイトルが続々と登場しているVRのパフォーマンスをチェックする「VRMark」を試していこう。プリセットはHTC ViveとOculus Riftのゲームを想定した「Orange Room」と、DirectX 12を利用したゲーム向けで、中間的な負荷となる「Cyan Room」。5,120×2,880ドットでレンダリングされ、片眼あたり2,560×2,880ドットになる将来を想定した負荷テストの「Blue Room」を実行。
それぞれのVR Ready基準は、「Orange Room」はスコアが5,000、ターゲットフレームレートは109.00fps。「Cyan Room」はスコアが3,088、ターゲットフレームレートは88.90fps。「Blue Room」はスコアが1,082、ターゲットフレームレートは109.00fpsになる。各テストはスコアとアベレージフレームレートをそれぞれまとめている。
「Orange Room」のスコアはVR Readyの2倍近い9,000スコア台で、フレームレートもターゲットの倍近い200fps台を記録。当然、CPU、GPU負荷が「Orange Room」と「Blue Room」の中間となる「Cyan Room」も同様で、基準値を余裕でクリアした。「Blue Room」に関してはスコアこそ、どうにかクリアしているが、ターゲットフレームに届いておらず、デフォルトが45.45fps、オーバークロック状態で49.31fpsになっている。
ちなみに、「Blue Room」のアベレージフレームレートは、GeForce GTX 1080 Tiでも、ターゲットフレームレートには届かない。ただ、リフレッシュレートが90HzのHTC ViveとOculus Riftは、90fpsを維持できない場合、半分の45fpsで動作する。45fpsをクリアしている「GeForce GTX1070Ti 8GB JetStream」は、問題なくVRゲーミングに使えるカードと言えるだろう。
続いて「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター」のスコアと平均フレームレートを見ていこう。計測は、描画品質「最高品質」、解像度は1,920×1,080ドット、2,560×1,440ドット、3,840×2,160ドットで行っている。
4K解像度は、わずかに「非常に快適」指標となる7,000スコア以上に届かなかったが、平均フレームレートはデフォルトで41.15fpsを記録。大規模戦は60fpsが欲しいので、描画設定をダウンさせる必要があるが、ギャザラーやクラフタープレイなら「最高品質」のまま4K解像度で遊べるはずだ。