メーカー謹製ツール徹底解説 Vol.2
2018.01.03 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ここからは各ユーティリティの詳細について紹介していこう。まずはリアルタイムモニタ&チューニングツール「A-Tuning」だ。「Operation Mode」と呼ばれるシステムの動作モードは、各種プリセットオーバークロックが選択できる「Performance Mode」、安定性を重視した定格動作の「Standard Mode」、消費電力を抑えた「Power Saving」の3種類から選択できる。さらに「Performance Mode」の「Advanced」画面には、自動的に最適なオーバークロックが施される「Auto Tuning」機能を搭載する。
システムの動作モードは「Performance Mode」「Standard Mode」「Power Saving」の3種類から選択が可能。なお「Performance Mode」には、より詳細な設定をする「Advanced」画面が用意される |
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おそらく最も使用することが多い「Load Optimized CPU OC Setting」。使い方はCPUの動作クロックをリストから選択するだけ。しかし、下段のプリセットはかなりピーキーなため、CPUの耐性によっては安定動作しないこともある |
「Load Optimized GPU OC Setting」を使えば、プロセッサに内蔵されるGPUコアの動作クロックを設定できる | オンボードグラフィックス環境で、CPUコア/GPUコアを同時にオーバークロックしたいなら「Advanced Turbo」がオススメだ |
「K」シリーズのCPUを使用している場合は、システムが自動的に最適なオーバークロックを行う「Auto Tuning」も利用可能。基本的に安定性を重視したチューニングが行われるため、初心者はこの設定をもとに自分なりのオーバークロックを楽しむといいだろう |
「A-Tuning」では、プリセットによるオーバークロックに加えて、エンスージアスト向け機能として「OC Tweaker」タブを搭載する。用意されている項目はBCLKやCPU倍率などのベーシックなものから各種電圧設定まで多岐にわたる。また設定内容はプロファイルとして登録できるため、納得のいくチューニングができたら忘れずに保存しておこう。
「OC Tweaker」タブ画面。各種チューニング項目は、マウスだけで快適に操作できるようスライダー方式を採用する |
電圧設定も充実しており、よほどピーキーなチューニングをしない限りはUEFIに移行する必要はないだろう |
設定した内容を「Save Profile」でプロファイルに登録しておけば、「Load Profile」でいつでも呼び出すことができる |
設定したプロファイルにホットキーを設定しておけば、指定のキーアサインで呼び出しも可能だ |