エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.626
2018.01.09 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
最終セッションでは、「MasterCase H500P」ベースによるPCを組み立てる。フロントパネルとトップカバーの着脱がすこぶる容易な設計は、組み込み作業を楽にしてくれるに違いない。誤って傷をつけないよう、両サイドパネルを取り外し、早速取り掛かろう。
まずは基幹パーツの筆頭である、マザーボードを取り付けてみよう。幅制限があるもののE-ATXサイズまでの搭載スペースを確保。用意したATX規格のマザーボードなら、余裕を持って搭載できるはずだ。なおマザーボードトレイに装着する台座「Stand-off」は、必要箇所に固定しておく必要がある。内径はインチで、電源ユニット等の固定用として使われる「#6-32*5 Screw」でネジ留めを行う。
搭載テストには先日詳細検証を行ったASRock「Z370 Extreme4」を使用。基板サイズはATX準拠の305×244mmで右方向にはかなりの空きスペースがある |
マザーボード右方向にあるスルーホールを隠すカバーまでの距離は実測で約50mm | トップパネルの冷却ファン増設用ブラケットまでの距離は実測で約70mm確保できている |
次にCPUクーラーを搭載してみる。用意したのはコンパクト設計で高さ136mmの「Hyper H411R」(型番:RR-H411-20PW-R1)だ。92mm口径25mm厚冷却ファンを備えたサイドフロー型CPUクーラーで、新製品という事で借り受けた。
「MasterCase H500P」のCPUクーラー有効スペースは高さ190mmまで。コンパクトPCへの搭載も想定された新製品は、やや選択ミス。広い空間を持て余す結果となった |
CPUメンテナンスホールにはめ込まれたABS樹脂製のカバー(左)。これを取り外すと幅約210mm、高さ約140mmのCPUクーラーメンテナンスホールが確認できる |