エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.626
2018.01.09 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
近頃の自作PC市場では、DIY水冷の話題を多く見聞きするようになった。じわじわと人口が増えているようだが、まだまだ簡易水冷の需要も高く、2017年も各社から多くの新製品がリリースされた。Cooler Masterも例外ではなく、既存「MasterLiquid」シリーズのRGBイルミネーション搭載版を1月よりラインナップに追加。240mmサイズと120mmサイズラジエターモデルの評価サンプルを使い、それぞれ搭載テストを試みた。
MasterLiquid ML240L RGB(型番:MLW-D24M-A20PC-R1) 製品情報(Cooler Master) |
120mm口径ファンを2基搭載する240mmサイズラジエター仕様の「MasterLiquid ML240L RGB」。冷却ファンの厚さは25mm、ラジエターの厚さは27mmで、合計52mm厚となる。「MasterCase H500P」のトップパネルはクリアランスは公称55mmとされているが、実際にはマザーボード末端からトップパネルまで70mmが確保されており、搭載テストでも物理的干渉を起こす事はなかった。
なお作業における注意点は特に見当たらず、スリットタイプのネジ穴のおかげで、ラジエターの固定位置の調整も可能。チューブがリアファンに接触スレスレといった状態にもならなかった。
さすがに同一メーカー同士の最新モデルとあり問題無く収める事ができた |
次は120mmサイズラジエターを備えた「MasterLiquid ML120L RGB」をリア部に搭載した。「MasterCase H500P」には標準で140mm口径ファンが搭載されている。つまりこれを換装しての装着となるワケだ。120mm口径ファンの厚さは25mm、ラジエターの厚さは27mmで、「MasterLiquid ML240L RGB」を単に短くした製品である事が分かる。
MasterLiquid ML120L RGB(型番:MLW-D12M-A20PC-R1) 製品情報(Cooler Master) |
リアはトップパネルとは異なり、厚さを気にせず搭載できるポジション。物理的に干渉を起こす恐れのあるものが無く、難なく搭載ができた。さらにトップパネル同様、スリットタイプのネジ穴だけに、上下方向の位置調整が可能。チューブにもストレスが掛からずにマウントができている。
簡易水冷の最もオーソドックスなポジションに収まる「MasterLiquid ML120L RGB」。フロント200mm口径RGBファンと合わせて前後をLEDイルミネーションで飾るのもいいだろう |
今回はCooler Masterの簡易水冷ユニット2種類を用意し、ラジエターをトップとリアに装着を試みた。残るもう1箇所の搭載スペースであるフロントパネル裏手部分は、標準装備の200mm口径ファン2基を外せば、120/140/240/280/360mmサイズのラジエターが搭載できる。なお大型ラジエターを搭載する場合、3.5インチHDDシャドウベイを後方へ移動させる必要がある。
ケージタイプの3.5インチHDDシャドウベイは、底面1本のインチネジで固定。サイズの長いラジエターの搭載を想定し、一段後方に移動できるネジ穴を標準で装備する |
3.5インチHDDシャドウベイを後方に移動すると、フロントパネルから実測で約60mm程度の空間が確保できる。これで厚手のラジエターも搭載できる計算だ。