エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.627
2018.01.12 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
ドスパラ「GALLERIA Mini 1060 Core i7-7700搭載」 基本構成売価税抜164,980円(2018年1月現在) 製品情報(ドスパラ) |
ドスパラGALLERIA史上最小のゲーミングPCとして、昨年11月にデビューした「GALLERIA Mini 1060」シリーズ。マザーボードには、ASRockの新フォームファクタMicroSTXモデルを採用。基板上にはノートPC向けGPUカードスロット「MXM」(Mobile PCI-Express Module)を備え、グラフィックカードはNVIDIAのミドルレンジGeForce GTX 1060 6GBを搭載する。これにより容量わずか2.7リットルの超小型筐体ながら、従来のNUCやMiniSTXでは不可能だった、最新ゲームに耐えうるグラフィックス性能を獲得することに成功したワケだ。
マザーボード上にはノートPC向けのMXMスロットを搭載。コンパクトサイズながらディスクリートグラフィックカードに対応する |
またチップセットはLGA1151向けのミドルレンジチップIntel B250を採用し、ノートPC向けCPUより高性能な、デスクトップ版のSkylakeおよびKaby Lakeに対応。さらに2台分の2.5インチシャドウベイ(SATA3.0対応)や、SSD用×3と通信カード用×1の計4基のM.2スロットを備えるなど拡張性にも配慮。ミドルレンジクラスのデスクトップPCと比較してもまったく遜色のないパワフルなPCを構築できる。
「COMPUTEX TAIPEI 2017」では、ベースとなるMicroSTX規格のベアボーンキット(画像左)がお披露目。マザーボードのサイズは従来のMiniSTX(画像右)から2インチ拡大している |
続いて本格的な検証に入る前に、スペック表から検証機の概要を把握しておこう。「GALLERIA Mini 1060」シリーズには、CPUの違いにより、Core i5-7500を搭載する「GALLERIA Mini 1060」と、Core i7-7700を搭載する「GALLERIA Mini 1060 Core i7-7700搭載」の2モデルが用意されているが、今回編集部に届けられたのは後者の上位モデル。
ミドルレンジクラスのゲーミングデスクトップPCに匹敵する性能を500mlペットボトル2本分とほぼ同等のサイズで実現した「GALLERIA Mini 1060」 |
CPU以外のスペックは共通で、メモリはDDR4-SODIMM 8GB(2,400MHz/デュアルチャネル/4GB×2)、ストレージは容量250GBのM.2 SATA3.0(6Gbps) SSDを標準装備。もちろんBTO方式によるカスタマイズにも対応し、メモリは最大32GB(16GB×2)まで増設可能。ストレージはNVMe M.2 SSD(Samsung SM961シリーズ)への換装や、2.5インチHDDの増設(最大1TB)ができる。
ドスパラ秋葉原本店の一等地に展示中の実動デモ機。その注目度は高く、実際に動作を確認するユーザーが後を絶たない |
またインターフェイスは、フロントにUSB3.1 Gen.1×2(Type-A/Type-C)、ヘッドフォン端子×1、マイク入力端子×1、左サイドにUSB2.0×2、リアにUSB3.1 Gen.1×2を搭載。ネットワークはギガビットLAN、IEEE 802.11 ac/a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.2に対応し、ディスプレイ出力はHDMI×2(iGPU/dGPU)、DisplayPort×1、miniDisplayPort×1を備える。
本体、ACアダプタ、電源ケーブルの他、ゴム足、専用SATAケーブル、マニュアル、ドライバCDなどが付属する | 300×310×155mmのコンパクトなパッケージ。上部には持ち手も用意され、ハンドキャリーでも無理なく持ち帰ることができる |