エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.628
2018.01.15 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
GAMDIAS「HERMES P2 JPN」 実勢売価税込14,000円前後 製品情報(GAMDIAS technology) |
そもそもGAMDIASという名前にあまり馴染みがない、という声があるかもしれない。それもそのはず、同社は2012年に設立された新興のゲーミングデバイスメーカーで、2016年10月に日本上陸を果たしたばかり。いわくGAMDIASとは、ゲームの“GAM”とラテン語でギリシャ神を意味する“DIAS”を組み合わせた造語であり、製品名もギリシャ神話にちなんだネーミングが採用されている。
新興ゲーミングブランドであるGAMDIAS、日本市場での展開も1年余りとまだ日が浅い。しかし話題性のプロダクトを多く手がける、先が楽しみなメーカーだ |
もっともまだ若いメーカーながら、すでにインパクトのある製品を多数リリース。5,000円切りのメカニカルキーボードとして話題になった「HERMES E2」など、特に低価格モデルで存在感を放っている。もちろん低価格帯のみに留まらず、キーボードやマウス、ヘッドセットといったゲーミングギアのラインナップは幅広い。公式サイトを確認すると、何やらPCパーツ分野への進出も目論んでいるようだ。これからが楽しみなメーカーと言える。
メカニカルキーボードながら4,000円台という、常識破りな激安モデルとして話題になった「Hermes E2」。コストパフォーマンス重視のユーザーにとって、一躍注目のブランドに躍り出た | ヘッドセットも主力デバイスの一角で、最新作の「HEPHAESTUS P1 RGB」も要チェック。大口径ドライバーとRGBイルミ、アルミヒートシンクの冷却機構を備えた7.1chサラウンドモデルだ |
そのGAMDIASが日本上陸からちょうど1年のタイミングでリリースしたモデルが、今回の主役である「HERMES P2 JPN」。パームレストを標準装備した大型のハイエンドキーボードで、最大の特徴は光学式機構でアクチュエーションを行う「GAMDIAS認定オプティカルスイッチ」の採用だ。
GAMDIASでは最上位クラスの製品としてリリースされた、大型ゲーミングキーボード「HERMES P2 JPN」。キースイッチには、デジタル接点を用いた「オプティカルスイッチ」が採用されている。なお、型番の「JPN」が示す通り、日本語配列のキーボードだ |
ゲーミングキーボードで主流のキースイッチといえば、金属接点の接触で入力を認識する、物理的機構のメカニカルスイッチ。それに対してこの“光学式スイッチ”は、赤外線が途切れた瞬間に入力を認識するという、デジタル式の機構になっている。接点摩耗が存在しないことから、スイッチ故障の主要因である接点不良とは無縁。さらに入力認識のレスポンスも大幅に向上しているという。
なお、ストロークを支える機構は従来から踏襲されており、打鍵感はメカニカルスイッチと同等。ちなみに「HERMES P2 JPN」には、タクタイルフィールと打鍵音を兼ね備えた「青軸スイッチ」が採用されている。
キーボード本体が収まっている「HERMES P2 JPN」の大柄なパッケージ。最大のトピックである光学式スイッチや、カスタマイズ可能なイルミネーション機能がアピールされている |
そのほか、Nキーロールオーバーによる全キー同時押しや100%アンチゴースト、Windowsキー無効化、ポーリングレート1,000Hzサポートといった、鉄板のゲーミング機能はもれなく搭載。256KBのオンボードメモリを内蔵し、全キーを対象としたオンザフライのマクロ登録機能や、総合ユーティリティ「HERA」を使用したカスタマイズ機能も備えている。
また、ハイエンドモデルでは定番となっている、1,680万色のRGBイルミネーションにも対応。複数の発光パターン変更や輝度調整が可能なほか、上記のユーティリティを使用すれば、キーごとに詳細なカスタマイズも楽しめる。