エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.629
2018.01.17 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
「CrystalDiskMark 6.0.0」でもランダムアクセスを中心に圧縮率の影響を確認しておこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」を選択し、計測を実施した。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
「AS SSD Benchmark 1.9.5986.35387」でチェックしたシーケンシャルアクセスはもちろん、ランダムアクセスでも有意な違いは認められず、Silicon Motion「SM2258XT」は圧縮率の影響がないコントローラと結論づけていいだろう。そこで以降のテストは「デフォルト (ランダム)」のみに絞って行うことにした。
続いて「CrystalDiskMark 6.0.0」を使い、データサイズによる違いと、ランダムアクセスを中心に性能を確認していこう。なおデータサイズは50MiB~32GiBまで、用意されている9つすべてのプリセットで測定を行っている。
【50MiB】 | 【100MiB】 |
【500MiB】 | 【1GiB】 |
【2GiB】 | 【4GiB】 |
【8GiB】 | 【16GiB】 |
【32GiB】 |
シーケンシャルアクセスは、読込が最高533MB/sec、書込が最高475MB/secで、いずれも公称値を上回るスコア。データサイズによるブレもほとんどなく、DRAMキャッシュレスによる影響はまったく感じられない。4Kクラスの動画、画像編集などサイズの大きいファイルを頻繁に扱う作業では特に力を発揮してくれるだろう。
またランダムアクセスは、4KiB Q1T1は読込最高36MB/sec、書込最高140MB/sec、4KiB Q8T8やQD32T1は読込最高298MB/sec、書込最高345MB/secを計測。IOPSに換算すると最高値は読込約72,000 IOPSと約84,000 IOPSで、こちらも公称値を上回る。ただし、こちらはファイルサイズが大きくなるに従ってパフォーマンスが低下。特に8GiB以上では落ち込みが大きいことは覚えておく必要がある。