エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.633
2018.01.30 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
「PX-1TM9PeY」をPCに組み込み実動チェックを開始。なお今回の検証では、帯域幅がボトルネックにならないようPCI-Express3.0(x8/x16形状)スロットに搭載した |
画像によるチェックが一段落したところで、ここからはいよいよ各種ベンチマークを使い、PLEXTOR「M9Pe」シリーズのパフォーマンスをチェックしていこう。テストプラットフォームはLGA1151を採用し、CPU性能がボトルネックにならないようKaby Lakeの最上位Core i7-7700Kを用意。ベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 1.9.5986.35387」「CrystalDiskMark 6.0.0」「HD Tune Pro 5.70」「ATTO Disk Benchmark 3.05」の4種類で、OSの起動は、ドライバ、ベンチマークソフトをインストールしたシステム用SSDを別途用意している。なお検証機材の詳細は以下の「テスト機材構成表」を参照のこと。
RGB LEDライティングバーは起動時がレッド、アイドル時はランダム、アクセス時はレインボーに発光する。なお残念ながらライティングをカスタマイズすることはできない |
まずは「AS SSD Benchmark 1.9.5986.35387」を使い、「M9Pe(Y)」の基本性能とシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を確認していこう。
AS SSD Benchmark 1.9.5986.35387:総合ベンチマーク |
AS SSD Benchmark 1.9.5986.35387:Compression-Benchmark |
総合ベンチマークを確認すると、Seqは読込約2,700MB/sec、書込約1,950MB/secで、コンシューマ向けNVMe SSDの中ではトップクラスのスコア。4K-64Thrdランダムアクセスも読込が900MB/sec、書込は1,000MB/secと高速で、総合スコアは約3,200ポイントを獲得。これ以上の性能を求めるなら、Intel Core XシリーズやAMD Ryzen Threadripperなど、CPUのPCI-Express3.0レーンを経由したNVMe SSD RAIDの構築を検討する必要がある。
また「Compression-Benchmark」を確認すると、読込は2,800MB/sec前後でほぼフラット、書込はキャッシュ処理による低下はあるものの圧縮率には関連がなく、シーケンシャルアクセスについては圧縮率の影響を受けないことがわかる。