エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.634
2018.02.07 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
続いて「CrystalDiskMark 6.0.0」でも圧縮率の影響を確認していこう。データサイズを1GiB、データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択して計測を行った。
【デフォルト (ランダム)】 | 【All 0×00 (0Fill)】 |
「AS SSD Benchmark 1.9.5986.35387」でチェックしたシーケンシャルアクセスはもちろん、ランダムアクセスでもスコアに大きな違いは見られない。ここまでの結果を見る限り、「SSD 760p」シリーズは圧縮率の影響がないSSDであると結論づけて良さそうだ。そこで以降のテストは「デフォルト (ランダム)」のみに絞って行うことにした。
次に「CrystalDiskMark 6.0.0」を使い、データサイズによる違いと、ランダムアクセスを中心に性能を確認していこう。なおデータサイズは50MiB~32GiBまで、用意されている9つすべてのプリセットで測定を行っている。
【50MiB】 | 【100MiB】 |
【500MiB】 | 【1GiB】 |
【2GiB】 | 【4GiB】 |
【8GiB】 | 【16GiB】 |
【32GiB】 |
シーケンシャルアクセスは、読込が最高約3,180MB/sec、書込が最高約1,250MB/secで、いずれもほぼ公称値通り。ただし、4GiB以上のデータサイズではキャッシュの効きが悪くなるためかスコアが落ち込み、それぞれ2,600MB/sec、700MB/sec前後まで低下した。なお今回のテストはサーマルスロットリングによる速度低下を抑えるため、冷却ファンで風をあてた状態で計測を実施している。
またランダムアクセスは、4KiB Q1T1は読込最高74MB/sec、書込最高208MB/sec、最も高速な4KiB Q16T16は読込最高880MB/sec、書込最高1040MB/secを計測。IOPSに換算すると最高値は読込約215,000 IOPS、書込約255,000 IOPSで、こちらもほぼ公称値通りのスコアだ。ただし、書込は500MiB以上、読込も4GiB以上ではスコアの落ち込みが大きく、「SSD 760p」はサイズの大きいデータをやや苦手としているようだ。