エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.637
2018.02.17 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
まずは定番の3Dベンチマークソフト「3DMark」のスコアを確認していこう。なお今回は内蔵グラフィックスのテストということで、プリセットは「Time Spy」「Fire Strike」「Sky Diver」「Cloud Gate」の4種類を選択した。
APIにDirectX 12を使用する「Time Spy」や、DirectX 11を採用する「Fire Strike」「Sky Diver」の「Graphics score」は、Ryzen 3 2200Gでも2倍以上、Ryzen 5 2400Gでは3倍近いスコア。総合スコアもRyzen 3 2200Gで約2倍、Ryzen 5 2400Gでは約2.5倍で、内蔵GPUの性能差は明らかだ。なおDirectX 10を採用する「Cloud Gate」では、総合スコアは約2割と差がだいぶ縮まるが、こちらも「Graphics score」では2倍以上の大差をつけて圧勝。「3DMark」に関しては、すべてのプリセットで格の違いを見せつける結果となった。
続いて、テッセレーションを駆使した3Dベンチマークテスト「Unigine Heaven Benchmark 4.0」のスコアを確認していこう。プリセットは、DirectX 9ベースの「Basic」と、DirectX 11に対応する「Extreme」の2種類で計測を行った。
まず「Basic」のスコアを確認すると、Ryzen 5 2400GとRyzen 3 2200GのAverage FPSはいずれも約50fpsで、ほとんど違いはでなかった。ただし、Min FPSは約2割アップし、Ryzen 5 2400Gでは負荷が上がった場合でも落ち込みが少ない点には注目だ。続いて「Extreme」のスコアを確認すると、Ryzen 5 2400GとRyzen 3 2200GのAverage FPSで約10%と差が拡大。 負荷の高い処理では、SP数やGPUクロックの影響が大きくなることがわかる。なおCore i5-8400との比較では、いずれのプリセットでもAverage FPSは2倍以上の開きがあり、テスト中の映像も、Ryzen 2000Gシリーズの方が格段に滑らかに再生されていた。