エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.640
2018.03.03 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹/Tawashi
ベンチマークのラストは「ATTO Disk Benchmark 3.05」で、シーケンシャルアクセスの最高性能を確認しておこう。
ATTO Disk Benchmark 3.05 |
読込は最高565MB/secでSATA3.0(6Gbps)インターフェイスの限界に迫るスコア。書込は低容量モデルということで405MB/secで頭打ちとなるが、それでも公称値の390MB/secよりは15MB/sec高い結果。スコアも32KB以降はほとんどブレがなく、ベンチマーク全般にわたり転送が安定しているのも特徴だ。
イマドキのエントリーSSDでは珍しいMLC NANDフラッシュを採用する「KLEVV URBANE U610 SSD」。最近では、低容量モデルでも書込性能を重視した製品が多く、シーケンシャル書込にはやや物足りなさを感じる人もいるだろう。しかし、シーケンシャル読込はインターフェイスのほぼ限界となる560MB/secを達成。ランダムアクセスも読込・書込とも最高90,000 IOPSを超えており、その他はいずれもSATA3.0(6Gbps)SSDのハイエンドモデルと遜色ないパフォーマンスを発揮する。
エントリーモデルにもかかわらずMLC NANDフラッシュを採用する「KLEVV URBANE U610 SSD」。苦手なベンチマークがなく、常に安定した性能を発揮できるのが強みだ |
さらにベンチマークやデータサイズによるブレも少なく、転送が安定しているのも大きなメリット。もちろん定評のある東芝製MLC NANDということで、書換回数制限による耐久面の心配もない。多くのライバルが存在するコスト重視モデルだが、安定性・信頼性・耐久性のバランスが取れた「KLEVV URBANE U610 SSD」は、頭一つ抜けた存在だ。
さてSSDの検証が一段落したところで、次ページからは新興メーカー「ESSENCORE」の正体を知るべく、担当者インタビューをお届けしよう。